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黄疸にフェノバールが効く?
公開. 更新. 投稿者:妊娠/授乳.この記事は約3分9秒で読めます.
4,417 ビュー. カテゴリ:フェノバールを高ビリルビン血症に使う?
高ビリルビン血症にフェノバールを使うという話を聞いた。
フェノバール(フェノバルビタール)は抗てんかん薬や催眠鎮静薬として用いられますが,高ビリルビン血症に保険適応外使用されます。
フェノバルビタールはビリルビンUDPグルクロン酸転移酵素の誘導作用を有する。したがって,ビリルビンのグルクロン酸抱合を促進し,ビリルビンの排出を高めると考えられ,ビリルビン値が高い場合に使用される。
高ビリルビン血症といえば、新生児黄疸。
新生児黄疸にフェノバールエリキシルを使ったりするそうです。
フェノバルビタール以外にもグルクロン酸抱合を促進する薬はあります。
ラミクタールもグルクロン酸抱合によって代謝されるので、グルクロン酸抱合を促進する薬と併用注意となっている。
グルクロン酸抱合を誘導する薬剤(フェニトイン、カルバマゼピン、フェノバルビタール、プリミドン、リファンピシン、ロピナビル・リトナビル配合剤)
これらの薬も黄疸に応用できるのかな?
黄疸
黄疸は、血液中にビリルビンが増加して、全身の皮膚や粘膜に過剰に沈着した状態である。
原因別に①閉塞性黄疸、②肝細胞性黄疸、③溶血性黄疸、④体質性黄疸の4つに分けられる。
黄疸は光で治る?
日本人の赤ちゃんは、90%以上に生後2~4日ごろから黄疸が現れます。
胎児のときは少ない酸素を有効に使うために赤血球が大量に必要ですが、生まれて呼吸を始めると余分な赤血球は必要なくなります。
いらなくなった赤血球は破壊され、ビリルビンという物質が作られます。
このビリルビンが黄疸の原因で、皮膚や粘膜に沈着し黄色くなります。
ビリルビンに光を当てると分解されて水に溶けて体から出ていくので、青い光を当てる光療法というのが行われています。
みかんを食べ過ぎると黄疸になる?
みかんを食べ過ぎると、皮膚が黄色くなります。
これは柑皮症といい、カロテンという色素(カロテノイド色素)が多い食物を極端に過食すると、皮膚に色素が沈着するために起こります。
みかんを触った手だけでなく、足の裏や鼻なども黄色くなります。
黄疸と間違うことがありますが、黄疸は白目が黄色くなるのに対して、柑皮症は黄色くならないので区別できます。
カロテノイド色素が多い食物の過剰摂取を止めれば自然に治るので、特に治療の必要はありません。
柑皮症を気にして、みかんを食べ過ぎないようにしている人がいましたが、そんなに気にする病気ではない。
子供のころ、やけに手や足の裏の黄色い友達がいましたが、今思うと柑皮症だったのかも知れません。
黄疸と柑皮症の違い
黄疸では血中ビリルビンが上昇し、それが鞏膜に沈着するので眼球結膜が黄染します。
しかし柑皮症では眼球結膜が黄染しないため、柑皮症と黄疸の鑑別には、血中ビリルビン値の測定と眼球結膜の観察が重要です。
手が赤い人は肝臓が悪い?
手のひらが赤い人は肝臓が悪い。
肝臓が悪い人の皮膚の色の特徴といえば、黄疸、ビリルビンが処理できずに黄色くなる症状が思い浮かぶ。
それ以外の皮膚症状として、手のひらが赤くなるという症状が出る人も多いそうだ。
手のひらが赤くなることを、「手掌紅斑」という。
その原因はエストロゲン。
肝機能障害によって肝臓でエストロゲンの処理ができなくなり、血液中のエストロゲンが上昇する。
血液中のエストロゲンが増えると、エストロゲンによる血管拡張作用で、皮膚が赤くなるというわけだ。
エストロゲンによる血管拡張作用がきたす病状として、他にも「クモ状血管腫」というものもある。
胸の上部や首、上腕などにクモの巣状の毛細血管が浮き出る。
顔が赤くなる病気で「酒さ」とか「毛細血管拡張症」などの病気がありますが、これは酒の飲み過ぎで肝臓を悪くして血中エストロゲンが増えて赤くなっている、というわけでも無さそう。
原因の一つとしてホルモンバランスの異常とか考えられるのかも知れませんが。
エストロゲン(女性ホルモン)が手掌紅斑の原因であるならば、男性には起こらない症状かと思いきや男性でも起こりえます。
男性でもエストロゲンは作られます。その量は更年期女性と同程度。
肝臓は沈黙の臓器と呼ばれるように症状が出にくい部位です。
薬の副作用である肝機能障害を早期発見するためにも、患者の手のひらに注目するのも良い手段かと思いました。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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