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子どもが塗り薬をなめても大丈夫?
公開. 更新. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約1分13秒で読めます.
4,346 ビュー. カテゴリ:塗り薬を飲んでしまったら?
例えば、乳腺炎で塗り薬を塗っているお母さんから、「赤ちゃんがなめても大丈夫?」と聞かれることがあります。
まず、塗った場所の塗り薬の量は大した量ではないので、ほとんど影響はないと考えられる。
塗り薬は、塗って効くようにできているので、飲んでも作用も副作用も出ないでしょう。
例えば、ザーネ軟膏というビタミンAの塗り薬があります。
この薬1g中に5000単位のビタミンAが入っています。大体0.5gで両手の掌分の面積に塗れるそうです。
0~1歳の所要量は1000~1300単位らしいので、両手いっぱいに塗ったザーネをなめまわすと過剰摂取になるでしょう。
あまり考えにくいけど。
そんな副作用報告もありませんし。
大量に飲めば、基剤による下痢は起こしそうなので、注意したほうがいいでしょう。
塗り薬をなめても問題ないか?
離乳食を始めたばかりの乳幼児の場合、口から顎のほうに垂らしながら食べることもあり、よだれであごが赤くなることもある。
そのような場合にはプロペトや顔用のステロイド外用薬などを頻回塗布し、肌をよい状態に維持し、食前に口の周囲にプロペトを塗布する。
そうすることで、食物からの感作を防ぎ、食物アレルギーの発症が予防できるかもしれない。
口の周りに塗る外用薬について、「舐めても問題ないか?」と心配する患者や家族もいるが、大量に舐めなければ問題はない。
参考書籍:調剤と情報2011.10
プロペトを食前に使う理由
プロペトを食前に眼や耳の周りに塗って、食前にガードしておくことで、食品や香辛料などの刺激を避けることができるという。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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