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インスリンペン型注入器一覧
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約1分1秒で読めます.
7,694 ビュー. カテゴリ:インスリンペン型注入器
最近は、ほぼ一体型のプレフィルド型インスリンしか処方されないので、カートリッジを取り付けて使用するペン型注入器の種類についてよく知らない。
ペン型注入器は特定保険医療材料ではないため調剤薬局での保険請求ができません。そのため処方元の医療機関が注入器加算を算定して、院内で注入器を渡しています。
どのようなペン型注入器があるのか調べてみる。
製品名 | 製造販売元 | 使用製剤 | 注入量 | 色 | 耐用年数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
ノボペンエコー | ノボ ノルディスク ファーマ | ノボラピッド注ペンフィル トレシーバ注ペンフィル レベミル注ペンフィル ノボラピッド30ミックス注ペンフィル | 0.5~30単位(0.5単位刻みで投与量を設定可) | レッド、ライトブルー | 使用開始日より5年 | 2014年発売 |
ノボペン4 | ノボ ノルディスク ファーマ | ノボラピッド注ペンフィル トレシーバ注ペンフィル レベミル注ペンフィル ノボラピッド30ミックス注ペンフィル | 1~60単位(1単位刻みで投与量を設定可) | ブルー、シルバー | 使用開始日より3年 | 2009年発売 |
ヒューマペンサビオ | 日本イーライリリー | ヒューマログ注カート ヒューマログミックス25注カート ヒューマログミックス50注カート ヒューマログN注カート ヒューマカートR注 ヒューマカートN注 ヒューマカート3/7注 | 1~60単位(1単位刻みで投与量を設定可) | あずき色、うぐいす色、水色、銀色 | 使用開始日より3年 | 2017年発売 ヒューマペンラグジュラ(2020年販売中止)の後継品 |
イタンゴ | サノフィ | ランタス注カート アピドラ注カート | 1~60単位(1単位刻みで投与量を設定可) | ブラック、マットゴールド | 使用開始日より2年間(※製造上の問題で、未開封の状態でも期限が経過してしまう) | 2009年発売 |
気になるのは、カートリッジとペン型注入器が異なるメーカーで互換性があるのか?ということ。
互換性はありません。インスリンカートリッジ製剤とインスリン ペン型注入器を間違った組み合わせで使用したことにより、低血糖や高血糖等の副作用が生じた事例が多数報告されているとのことで、注意が必要です。
注射針については、「JIS T3226-2に準拠したA型専用注射針」であれば、ペンニードルでもマイクロファインプラスでもなんでもOKです。
ペン型注入器を選択する理由としては、イーライリリー製品としては「ヒューマログ注ミリオペンHD」という0.5単位刻みのプレフィルド型注入器がありますが、ノボ製品には無いので、ノボペンエコーを使用して調節するという理由。
また、カートリッジ製剤は薬価が安いので、経済負担の大きい患者にはカートリッジ製剤を選択するという理由があるようです。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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3 件のコメント
はじめまして。主人が最近インスリン治療を始めたのですが、ノボラピットフレックスタッチとグラルギンBSは最後0単位になるまで使っても差し支えないのでしょうか?それとも少し残した状態で交換したほうがよろしいのでしょうか?
コメントありがとうございます。
0単位になるまで使って構いません。
足りなかった単位は新しい注射で打ってください。
ご回答ありがとうございました。