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眼科領域の疾患併用禁忌
公開. 更新. 投稿者:相互作用/薬物動態.この記事は約1分4秒で読めます.
2,895 ビュー. カテゴリ:眼科領域の禁忌項目
緑内障に禁忌という薬は多い。
ベンゾジアゼピン系や抗コリン薬など。
眼科から目薬をもらっているという患者がいれば、何の薬かインタビューして緑内障の薬であれば、疑義照会が必要となるケースもある。
しかし、緑内障以外の眼疾患であった場合でも禁忌となる薬があることに注意が必要だ。
網膜色素変性症
「網膜色素変性症」に禁忌の薬として、勃起不全治療薬のシアリス、レビトラ、バイアグラがある。
網膜色素変性症を適応に持つ薬といえばアダプチノールだ。
アダプチノールと勃起不全治療薬の併用は禁忌であると認識しておこう。
網膜静脈血栓症
「網膜静脈血栓症」に禁忌の薬として、骨粗鬆症治療薬のエビスタ、ビビアントがある。
眼科で眼球に注射を打つ治療を行っている人では、抗VEGF薬の硝子体内注射を行っている可能性がある。
ルセンティスの適応症は、
1. 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症
2. 網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
3. 病的近視における脈絡膜新生血管
4. 糖尿病黄斑浮腫
アイリーアの適応症は、
中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫
病的近視における脈絡膜新生血管
糖尿病黄斑浮腫
網膜静脈閉塞症も網膜静脈血栓症も同じような意味だろう。閉塞症の原因は血栓だから。
眼科で注射を打っているという患者に、エビスタやビビアントが出ていたら要注意である。
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