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プラリアが関節リウマチに効く?
公開. 投稿者:免疫/リウマチ.この記事は約1分7秒で読めます.
1,416 ビュー. カテゴリ:プラリアが関節リウマチの効能追加
プラリアと聞くと、骨粗鬆症の薬とイメージする。
院内で投与される薬なので、詳しくは無いが、RANKL阻害剤、ランマークと同じ成分、デノスマブ、骨の薬というイメージだ。
2017年7月にプラリアの適応症に「関節リウマチ」が加わった。
ランマークの適応症は、「多発性骨髄腫」、「骨巨細胞腫」と、よりハイリスクな疾患であるが、プラリアの適応症は、「骨粗鬆症」と「関節リウマチ」。身近な疾患である。
プラリアのインタビューフォームには以下のように書かれている。
関節リウマチ患者では、主に骨びらん及び軟骨破壊に起因する不可逆的な関節の骨破壊が起こり、関節変形を伴う全身的な関節の機能低下が進行する。骨破壊は、関節局所において、活性化された T 細胞及び B 細胞の浸潤や滑膜線維芽細胞の異常増殖が起こり、これらの細胞において RANKL が高発現し、破骨細胞の形成、機能、生存が亢進され、関節近傍の骨破壊を誘発しているためと考えられる。そのため、関節局所の破骨細胞による骨吸収を抑制することで、骨びらんの進展及び関節の骨破壊を抑制すると考えられる。
骨は壊され、作られるを繰り返しています。
壊され(骨吸収)、作られる(骨形成)を繰り返す(骨のリモデリング)。
骨粗鬆症にしても、関節リウマチにしても、骨が壊される(骨吸収)の部分で問題があるので、同じRANKL阻害剤が効く。
抗リウマチ薬が併用されていれば、プラリアは関節リウマチ目的で処方されている可能性が高い。
以上。
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