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配合剤を第一選択で使ってはいけない?
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤.この記事は約15分38秒で読めます.
7,832 ビュー. カテゴリ:配合剤の使用条件
基本的に配合剤には、複数の医薬品が含まれているため、単剤での治療よりも副作用が出やすいです。
そのため、治療の基本としては、単剤での治療が優先されます。
単剤治療が第一選択で、その治療効果が不十分な場合に、配合剤の使用が考慮されます。
配合剤と一口に言っても、色んなタイプの合剤がありますが、PL配合顆粒やフスコデ配合錠のようなものは風邪に第一選択で使っても問題は無い。
最近になって販売されている、ジェネリック対策の配合剤については、使用条件が細かく設定されているものもある。
今まで使っていた薬が配合剤に変更されたときには、用量のチェックを怠らないように。
配合剤を第一選択で使っちゃダメ?
エカード、コディオ、ミコンビ、プレミネント、エックスフォージ、レザルタス、ユニシアなどの降圧剤の配合剤。
これらの添付文書には、
「本剤は高血圧治療の第一選択薬として用いない。」
と書かれています。
急激な血圧低下は、めまいやふらつきを引き起こしたり、脳梗塞の患者さんでは血流が減少し、再梗塞を起こす可能性もあるので、危険です。
初めは単剤でいきましょう。
配合剤は初回から使っちゃダメ?
今度リピトールとゼチーアの合剤(アトーゼット)も販売されるようですが、このようなコンプライアンス向上を隠れ蓑にした、ジェネリック対策配合剤は今後もまだまだ出てくる。
基本的には、コレステロールが高いからといっていきなりアトーゼットを処方することはできず、リピトールかゼチーア、あるいはその双方を使っている患者からの切り替えによってしか処方できないのが原則。
以下の配合剤の切り替えについて、添付文書の記載を見てみると、
医薬品名 | 切り替えに関する注意事項 |
---|---|
アイミクス配合錠LD/アイミクス配合錠HD | 原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/5mgへの切り替えを検討すること。 原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用若しくは100mg/5mgで血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/10mgへの切り替えを検討すること。 |
アゾルガ配合懸濁性点眼液 | 単剤での治療を優先すること。 |
アテディオ配合錠 | 原則として、バルサルタン80mg及びシルニジピン10mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に本剤への切り替えを検討すること。 |
アトーゼット配合錠LD/アトーゼット配合錠HD | 原則として、エゼチミブ10mg及びアトルバスタチンとして10mgを併用している場合、あるいはアトルバスタチンとして10mgを使用し効果不十分な場合に、本剤LD(エゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/10mg)の適用を検討すること。 原則として、エゼチミブ10mg及びアトルバスタチンとして20mgを併用している場合、あるいはアトルバスタチンとして20mg又はエゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/10mgを使用し効果不十分な場合に、本剤HD(エゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/20mg)の適用を検討すること。 |
イニシンク配合錠 | 原則として、既にアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)及びメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)を併用し状態が安定している場合、あるいはアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)又はメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)単剤の治療により効果不十分な場合に、本剤の使用を検討すること。 |
イルトラ配合錠LD/イルトラ配合錠HD | 原則として,イルベサルタン100mgで効果不十分な場合にイルベサルタン/トリクロルメチアジド100mg/1mgの投与を,イルベサルタン200mg,又はイルベサルタン/トリクロルメチアジド100mg/1mgで効果不十分な場合にイルベサルタン/トリクロルメチアジド200mg/1mgの投与を検討すること。 |
エカード配合錠LD/エカード配合錠HD | 原則として、カンデサルタン シレキセチル4mgで効果不十分な場合にカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド4mg/6.25mgの投与を、カンデサルタン シレキセチル8mg、又はカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド4mg/6.25mgで効果不十分な場合にカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド8mg/6.25mgの投与を検討すること。 |
エクメット配合錠LD/エクメット配合錠HD | 本剤LD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回を併用し状態が安定している場合、あるいはビルダグリプチン50mg1日2回又はメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。 本剤HD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩500mg1日2回を併用し状態が安定している場合、ビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の治療により効果不十分な場合、あるいはメトホルミン塩酸塩500mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。 |
エックスフォージ配合錠 | 原則として、バルサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。 |
カデュエット配合錠 | 原則として、アムロジピン及びアトルバスタチンを併用、あるいはいずれか一方を使用している場合に、本剤の使用を検討すること。なお、両有効成分のいずれか一方を服用している患者に本剤を使用する場合は、患者の状態を十分に考慮した上で、各単剤の併用よりも本剤の投与が適切であるか慎重に判断すること。 |
カナリア配合錠 | 原則として,既にテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリグリプチンとして1日20mg)及びカナグリフロジン水和物(カナグリフロジンとして1日100mg)を併用し状態が安定している場合,あるいはテネリグリプチン臭化水素酸塩水和物(テネリグリプチンとして1日20mg)又はカナグリフロジン水和物(カナグリフロジンとして1日100mg)の単剤治療により効果不十分な場合に,使用を検討すること. |
コソプト配合点眼液 | 単剤での治療を優先すること。 |
コディオ配合錠MD/ コディオ配合錠EX | 原則として、バルサルタン80mgで効果不十分な場合に本剤の使用を検討すること。 |
ザクラス配合錠LD/ザクラス配合錠HD | 原則として、アジルサルタン20mg及びアムロジピンとして2.5~5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。 |
ザラカム配合点眼液 | 原則として、単剤での治療を優先すること。 |
スタレボ配合錠L50/ スタレボ配合錠L100 | 原則として、本剤はレボドパ・カルビドパとエンタカポンの併用投与を行っている患者に対し、既存治療に替えて使用する。 |
ソニアス配合錠LD/ソニアス配合錠HD | 本剤LD(ピオグリタゾン/グリメピリドとして15mg/1mg)については、原則として、既にピオグリタゾンとして1日15mg及びグリメピリド1日1mgを併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾンとして1日15mg又はグリメピリド1日1mgの単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。 本剤HD(ピオグリタゾン/グリメピリドとして30mg/3mg)については、原則として、既にピオグリタゾンとして1日30mg及びグリメピリド1日3mgを併用し状態が安定している場合、あるいはグリメピリド1日3mgの単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。 |
タプコム配合点眼液 | 原則として、単剤での治療を優先すること。 |
デュオトラバ配合点眼液 | 原則として、単剤での治療を優先すること。 |
プレミネント配合錠LD/プレミネント配合錠HD | 原則として、ロサルタンカリウム50mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgの投与を、ロサルタンカリウム100mg又はロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして100mg/12.5mgの投与を検討すること。 |
ミカトリオ配合錠 | 原則として、テルミサルタン80mg、アムロジピン5mg及びヒドロクロロチアジド12.5mgを一定の期間、同一用法・用量で継続して併用し、安定した血圧コントロールが得られている場合に、本剤への切り替えを検討すること。 |
ミカムロ配合錠AP/ミカムロ配合錠BP | ミカムロ配合錠AP(テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mg)については、原則として、テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。 ミカムロ配合錠BP(テルミサルタン/アムロジピンとして80mg/5mg)については、原則として、テルミサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいは以下のいずれかを使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。 ・テルミサルタン80mg ・テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgの併用 ・ミカムロ配合錠AP |
ミケルナ配合点眼液 | 原則として、単剤での治療を優先すること。 |
ミコンビ配合錠AP/ ミコンビ配合錠BP | 原則として、テルミサルタン40mgで効果不十分な場合にテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mgの投与を、テルミサルタン80mg、又はテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mgで効果不十分な場合にテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド80mg/12.5mgの投与を検討すること。 |
メタクト配合錠LD/メタクト配合錠HD | 原則として、既にピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)及びメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)を併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)又はメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)単剤の治療により効果不十分な場合に、本剤の使用を検討すること。 |
ユニシア配合錠LD/ユニシア配合錠HD | 原則として、カンデサルタン シレキセチル8mg及びアムロジピンとして2.5~5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。 |
リオベル配合錠LD/リオベル配合錠HD | 原則として、以下の場合に、本剤の使用を検討すること。 (1) 既にアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)及びピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)を併用し状態が安定している場合 (2) アログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)単剤の治療により効果不十分な場合 (3) ピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)単剤の治療により効果不十分な場合 |
レザルタス配合錠LD/レザルタス配合錠HD | 原則として、オルメサルタン メドキソミル及びアゼルニジピンを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。 |
処方に関して細かい注文を付けている薬も多い。
アドエアみたいな吸入剤の配合剤については、単剤投与の原則は無い。
インスリンの配合剤のライゾデグ配合注にも、単剤投与の原則は無い。
高血圧学会はⅡ度以上の高血圧で場合によって最初から2剤の併用も推奨しているので、理論的にはⅡ度以上高血圧では合剤を最初から使用することも可能であるが、保険診療上、注意を要する。
コンプラビン配合錠についても、バイアスピリンとプラビックスのどちらかを投与している患者からの移行が原則というわけではない。
「クロピドグレルのローディングドーズ投与(投与開始日に300mgを投与すること)には本剤を用いず、クロピドグレル硫酸塩(クロピドグレルとして75mg)単剤を用いること。なお、PCI施行の4日以上前からクロピドグレルを投与されている場合、ローディングドーズ投与は必須ではない。」
ローディングドーズ投与は必須ではないので、いきなりコンプラビン投与も可能。
しかし、アトーゼット配合錠LDが初回から投与されてたら疑義照会、ゼチーア10mgとリピトール10mgがいきなり処方されていても疑義照会の必要なし、というのはちょっと納得がいかない。
降圧剤(Ca拮抗薬+ARB)の使用条件
降圧剤の配合剤には、「過度な血圧低下のおそれ等があり、本剤を高血圧治療の第一選択薬としないこと。」と書かれているので、他の降圧剤を使っていたという患者が使用の対象となる。
ユニシア(LD:ブロプレス8mg+アムロジン2.5mg、HD:ブロプレス8mg+アムロジン5mg)の使用条件は、
「原則として、カンデサルタン シレキセチル8mg及びアムロジピンとして2.5~5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
ブロプレス8mg+アムロジン2.5mg→ユニシア
ブロプレス8mg+アムロジン5mg→ユニシア
ブロプレス8mg→ユニシア
アムロジン2.5mg→ユニシア
アムロジン5mg→ユニシア
例えば、アムロジン2.5mgを使っている患者がいきなりユニシアHD(ブロプレス8mg+アムロジン5mg)に切り替えても大丈夫かどうかと聞かれれば、添付文書上で明確に禁止されているというわけではないので、可能なのだろう。過度な血圧低下には気を付ける必要がある。
エックスフォージ(ディオバン80mg+アムロジン5mg)の使用条件は、
「原則として、バルサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
ディオバン80mg+アムロジン5mg→エックスフォージ
ディオバン80mg→エックスフォージ
アムロジン5mg→エックスフォージ
ミカムロ(AP:ミカルディス40mg+アムロジン5mg、BP:ミカルディス80mg+アムロジン5mg)の使用条件は、
「ミカムロ配合錠AP(テルミサルタン/アムロジピンとして40mg/5mg)については、原則として、テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
「ミカムロ配合錠BP(テルミサルタン/アムロジピンとして80mg/5mg)については、原則として、テルミサルタン80mg及びアムロジピン5mgを併用している場合、あるいは以下のいずれかを使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。
・テルミサルタン80mg ・テルミサルタン40mg及びアムロジピン5mgの併用 ・ミカムロ配合錠AP」
ミカルディス40mg+アムロジン5mg→ミカムロAP
ミカルディス40mg→ミカムロAP
アムロジン5mg→ミカムロAP
ミカルディス80mg+アムロジン5mg→ミカムロBP
ミカルディス80mg→ミカムロBP
ミカルディス40mg+アムロジン5mg→ミカムロBP
ミカムロAP→ミカムロBP
レザルタス(LD:オルメテック10mg+カルブロック8mg、HD:オルメテック20mg+カルブロック16mg)の使用条件は、
「原則として、オルメサルタン メドキソミル及びアゼルニジピンを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
「原則として、増量は1つの有効成分ずつ行うこと。」
オルメテック10mg+カルブロック8mg→レザルタスLD
オルメテック10mg→レザルタスLD
カルブロック8mg→レザルタスLD
オルメテック20mg→レザルタスLD
カルブロック16mg→レザルタスLD
オルメテック20mg+カルブロック16mg→レザルタスHD
オルメテック20mg+カルブロック8mg→レザルタスHD
オルメテック10mg+カルブロック16mg→レザルタスHD
オルメテック20mg→レザルタスHD
カルブロック16mg→レザルタスHD
「増量は1つの有効成分ずつ行うこと。」となっているので、レザルタスLDからレザルタスHDへの変更は原則不可である。
アイミクス(LD:アバプロ100mg+アムロジン5mg、HD:アバプロ100mg+アムロジン10mg)の使用条件は、
「原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/5mgへの切り替えを検討すること。」
「原則として、イルベサルタン100mg及びアムロジピンとして5mgを併用若しくは100mg/5mgで血圧コントロールが不十分な場合に、100mg/10mgへの切り替えを検討すること。」
アバプロ100mg+アムロジン5mg→アイミクスLD
アバプロ100mg→アイミクスLD
アムロジン5mg→アイミクスLD
アバプロ100mg+アムロジン5mg→アイミクスHD
アイミクスLD→アイミクスHD
ザクラス(LD:アジルバ20mg+アムロジン2.5mg、HD:アジルバ20mg+アムロジン5mg)の使用条件は、
「原則として、アジルサルタン20mg及びアムロジピンとして2.5~5mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に、本剤への切り替えを検討すること。」
アジルバ20mg+アムロジン2.5mg→ザクラス
アジルバ20mg+アムロジン5mg→ザクラス
アジルバ20mg→ザクラス
アムロジン2.5mg→ザクラス
アムロジン5mg→ザクラス
アテディオ(ディオバン80mg+アテレック10mg)の使用条件は、
「原則として、バルサルタン80mg及びシルニジピン10mgを併用している場合、あるいはいずれか一方を使用し血圧コントロールが不十分な場合に本剤への切り替えを検討すること。」
ディオバン80mg+アテレック10mg→アテディオ
ディオバン80mg→アテディオ
アテレック10mg→アテディオ
Ca拮抗薬+スタチンの使用条件
カデュエット(1番:アムロジン2.5mg+リピトール5mg、2番:アムロジン2.5mg+リピトール10mg、3番:アムロジン5mg+リピトール5mg、4番:アムロジン5mg+リピトール10mg)の使用条件は、
「原則として、アムロジピン及びアトルバスタチンを併用、あるいはいずれか一方を使用している場合に、本剤の使用を検討すること。なお、両有効成分のいずれか一方を服用している患者に本剤を使用する場合は、患者の状態を十分に考慮した上で、各単剤の併用よりも本剤の投与が適切であるか慎重に判断すること。」
アムロジン2.5mg→カデュエット
アムロジン5mg→カデュエット
リピトール5mg→カデュエット
リピトール10mg→カデュエット
脂質異常症治療薬配合剤の使用条件
アトーゼット(LD:ゼチーア10mg+リピトール10mg、HD:ゼチーア10mg+リピトール20mg)の使用条件は、
「原則として、エゼチミブ10mg及びアトルバスタチンとして10mgを併用している場合、あるいはアトルバスタチンとして10mgを使用し効果不十分な場合に、本剤LD(エゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/10mg)の適用を検討すること。」
「原則として、エゼチミブ10mg及びアトルバスタチンとして20mgを併用している場合、あるいはアトルバスタチンとして20mg又はエゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/10mgを使用し効果不十分な場合に、本剤HD(エゼチミブ/アトルバスタチンとして10mg/20mg)の適用を検討すること。」
ゼチーア10mg+リピトール10mg→アトーゼットLD
リピトール10mg→アトーゼットLD
ゼチーア10mg+リピトール20mg→アトーゼットHD
リピトール20mg→アトーゼットHD
ゼチーア10mg+リピトール10mg→アトーゼットHD
糖尿病治療薬配合剤の使用条件
メタクト(LD;アクトス15mg+メトグルコ500mg、HD;アクトス30mg+メトグルコ500mg)の使用条件は、
「原則として、既にピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)及びメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)を併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)又はメトホルミン塩酸塩(メトホルミン塩酸塩として1日500mg)単剤の治療により効果不十分な場合に、本剤の使用を検討すること。」
アクトス15mg+メトグルコ500mg/日→メタクト
アクトス30mg+メトグルコ500mg/日→メタクト
アクトス15mg→メタクト
アクトス30mg→メタクト
メトグルコ500mg/日→メタクト
メタクトLD→メタクトHDも可能
ソニアス(LD:アクトス15mg+アマリール1mg、HD;アクトス30mg+アマリール3mg)の使用条件は、
「本剤LD(ピオグリタゾン/グリメピリドとして15mg/1mg)については、原則として、既にピオグリタゾンとして1日15mg及びグリメピリド1日1mgを併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾンとして1日15mg又はグリメピリド1日1mgの単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
「本剤HD(ピオグリタゾン/グリメピリドとして30mg/3mg)については、原則として、既にピオグリタゾンとして1日30mg及びグリメピリド1日3mgを併用し状態が安定している場合、あるいはグリメピリド1日3mgの単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
アクトス15mg+アマリール1mg→ソニアスLD
アクトス15mg→ソニアスLD
アマリール1mg→ソニアスLD
アクトス30mg+アマリール3mg→ソニアスHD
アマリール3mg→ソニアスHD
アクトス30mgからいきなりソニアスHDを使うことはできない。アマリールの開始用量が、「1日0.5~1mgより開始し」となっているからである。
リオベル(LD:アクトス15mg+ネシーナ25mg、HD:アクトス30mg+ネシーナ25mg)の使用条件は、
「原則として、既にアログリプチン安息香酸塩(アログリプチンとして1日25mg)及びピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)を併用し状態が安定している場合、あるいはピオグリタゾン塩酸塩(ピオグリタゾンとして1日15mg又は30mg)単剤の治療により効果不十分な場合に、本剤の使用を検討すること。」
「アログリプチン安息香酸塩の治療により効果不十分な場合の本剤使用における有効性及び安全性は確立していない。」
ネシーナ25mg+アクトス15mg→リオベル
ネシーナ25mg+アクトス30mg→リオベル
アクトス15mg→リオベル
アクトス30mg→リオベル
ネシーナ25mgからリオベルに変更することはできないようだ。
グルベス(グルファスト10mg+ベイスン0.2mg)の使用条件は、
「原則として,既にミチグリニドカルシウム水和物として1回10mg,1日3回及びボグリボースとして1回0.2mg,1日3回を併用し状態が安定している場合,あるいはミチグリニドカルシウム水和物として1回10mg,1日3回又はボグリボースとして1回0.2mg,1日3回の単剤の治療により効果不十分な場合に,本剤の使用を検討すること。」
グルファスト10mg+ベイスン0.2mg→グルベス
グルファスト10mg→グルベス
ベイスン0.2mg→グルベス
エクメット(LD:エクア50mg+メトグルコ250mg、HD:エクア50mg+メトグルコ500mg)の使用条件は、
「本剤LD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/250mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回を併用し状態が安定している場合、あるいはビルダグリプチン50mg1日2回又はメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
「本剤HD(ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩として50mg/500mg)については、原則として、既にビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩500mg1日2回を併用し状態が安定している場合、ビルダグリプチン50mg1日2回及びメトホルミン塩酸塩250mg1日2回の治療により効果不十分な場合、あるいはメトホルミン塩酸塩500mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合に、使用を検討すること。」
「ビルダグリプチン50mg1日2回の単剤の治療により効果不十分な場合は、本剤LDから投与を開始すること。」
エクア50mg/回×2+メトグルコ250mg/回×2→エクメットLD
エクア50mg/回×2→エクメットLD
メトグルコ250mg/回×2→エクメットLD
エクア50mg/回×2+メトグルコ500mg/回×2→エクメットHD
エクア50mg/回×2+メトグルコ250mg/回×2→エクメットHD
エクメットLD→エクメットHD
メトグルコ500mg/回×2→エクメットHD
エクア50mg/回×2からエクメットHDへの切り替えは不可。
降圧剤(ARB+利尿薬)の使用条件
エカード(LD:ブロプレス4mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg、HD:ブロプレス8mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg)の使用条件は、
「原則として、カンデサルタン シレキセチル4mgで効果不十分な場合にカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド4mg/6.25mgの投与を、カンデサルタン シレキセチル8mg、又はカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド4mg/6.25mgで効果不十分な場合にカンデサルタン シレキセチル/ヒドロクロロチアジド8mg/6.25mgの投与を検討すること。」
ブロプレス4mg→エカードLD
ブロプレス8mg→エカードHD
エカードLD→エカードHD
プレミネント(LD:ニューロタン50mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg、HD:ニューロタン100mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)の使用条件は、
「原則として、ロサルタンカリウム50mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgの投与を、ロサルタンカリウム100mg又はロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして50mg/12.5mgで効果不十分な場合にロサルタンカリウム/ヒドロクロロチアジドとして100mg/12.5mgの投与を検討すること。」
ニューロタン50mg→プレミネントLD
ニューロタン100mg→プレミネントHD
コディオ(MD:ディオバン80mg+ヒドロクロロチアジド6.25mg、EX:ディオバン80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)の使用条件は、
「原則として、バルサルタン80mgで効果不十分な場合に本剤の使用を検討すること。」
ディオバン80mg→コディオ
ミコンビ(AP:ミカルディス40mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg、BP:ミカルディス80mg+ヒドロクロロチアジド12.5mg)の使用条件は、
「原則として、テルミサルタン40mgで効果不十分な場合にテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mgの投与を、テルミサルタン80mg、又はテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド40mg/12.5mgで効果不十分な場合にテルミサルタン/ヒドロクロロチアジド80mg/12.5mgの投与を検討すること。」
ミカルディス40mg→ミコンビAP
ミカルディス80mg→ミコンビBP
イルトラ(LD:アバプロ100mg+トリクロルメチアジド1mg、HD:アバプロ200mg+トリクロルメチアジド1mg)の使用条件は、
「原則として,イルベサルタン100mgで効果不十分な場合にイルベサルタン/トリクロルメチアジド100mg/1mgの投与を,イルベサルタン200mg,又はイルベサルタン/トリクロルメチアジド100mg/1mgで効果不十分な場合にイルベサルタン/トリクロルメチアジド200mg/1mgの投与を検討すること。」
アバプロ100mg→イルトラLD
アバプロ200mg→イルトラHD
イルトラLD→イルトラHD
緑内障治療薬配合剤の使用条件
デュオトラバの使用条件は、
「原則として、単剤での治療を優先すること。」
コソプトの使用条件は、
「単剤での治療を優先すること。」
ザラカムの使用条件は、
「原則として、単剤での治療を優先すること。」
アゾルガの使用条件は、
「単剤での治療を優先すること。」
タプコムの使用条件は、
「原則として、単剤での治療を優先すること。」
点眼薬については、特に、同一成分での切り替えを指定されているわけではなく、どのような形での変更も可能である。
しかし、原則は単剤治療なので、いきなり配合剤の使用は、原則として行わない。
パーキンソン病治療薬配合剤の使用条件
スタレボ(メネシット100mg+コムタン)の使用条件は、
「原則として、本剤はレボドパ・カルビドパとエンタカポンの併用投与を行っている患者に対し、既存治療に替えて使用する」
「本剤投与へ切り替える際の1回レボドパ用量及びエンタカポン用量は、既存治療における各々の用量と一致させること。」
メネシット100mg+コムタン→スタレボ
しかし、使用上の注意に、「レボドパ・カルビドパの投与が行われ、エンタカポンは併用されていない場合」というケースに関する注意事項も書かれていることから、メネシット(レボドパ・カルビドパ)のみ使用中でも切り替えは可能。
「原則として」という文言の記載がみられるものが多いので、いずれにせよ医師に判断は委ねられますが、LDとHDなどで、医師が用量を把握していないというケースもあり得るので、添付文書の変更条件から逸脱しているのものについては、その変更で間違いが無いのか確認のための疑義照会というのは行うべきであろう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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