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太田胃散で血圧上昇?
公開. 更新. 投稿者:高血圧.この記事は約2分45秒で読めます.
4,987 ビュー. カテゴリ:太田胃散で減塩努力が水の泡?
炭酸水素ナトリウムは、胃酸と反応し、塩化ナトリウムが生じる。
例えば、太田胃酸の炭酸水素ナトリウムの含有量は1日量で1875mg。
これから生じる食塩(塩化ナトリウム)の量は、「塩化ナトリウム分子量/ 炭酸水素ナトリウム分子量×炭酸水素ナトリウム含有量」で計算でき、1304.3mg となる。
塩化ナトリウム分子量:Na=23、Cl=35.5→分子量NaCl=58.5[g/mol]
炭酸水素ナトリウム分子量:Na=23、H=1、C=12、O=16→分子量NaHCO3=84[g/mol]
58.5÷84=0.69642857142 なので、炭酸水素ナトリウムの量×0.7で塩分換算できる。
日本高血圧学会が推奨する減塩目標は食塩6g/日未満だが、太田胃散の1日量はその20%程度に相当する。
せっかくの減塩の努力が水の泡となりかねない。
経口補水液もナトリウム含有量が多いので、注意する。
経口補水液は熱中症予防に効果的というイメージが強く、多量発汗や下痢などによる脱水状態にない人が、普段の水分補給に利用しているケースが、最近は多いという。
経口補水液OS-1に含まれるナトリウム量は500mL中575mg 、食塩換算で1.46 gとなる。
普段の生活における水分補給は、水やお茶で十分。
食塩1グラムで血圧はどのくらい上がるか?
血圧の上昇に食塩の過剰摂取が影響を与えることはよく知られている。
食塩制限による降圧効果は、個人差があるが、高血圧患者で減塩1g/日ごとに収縮期血圧が約1mmHg減少するという報告もある。
参考書籍:日経DI2014.7
漢方薬で血圧上昇?
医療用の漢方薬には芒硝(硫酸ナトリウム水和物)が含まれているものがある。
製剤によっては、インタビューフォームにNaの実測値が示されているので、これを基におおよその食塩換算量が計算できる。
ツムラ大黄牡丹皮湯エキス顆粒=ナトリウム量301.5mg=食塩0.8g
ツムラ大承気湯エキス顆粒=ナトリウム量284.3mg=食塩0.7g
ツムラ通導散エキス顆粒=ナトリウム量259.5mg=食塩0.6g
ツムラ桃核承気湯エキス顆粒=ナトリウム量215.3mg=食塩0.5g
ツムラ防風通聖散エキス顆粒=ナトリウム量102.8mg=食塩0.3g
ツムラ調胃承気湯エキス顆粒=ナトリウム量105.0mg=食塩0.3g
参考書籍:日経DI2012.8
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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