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バイエッタは食前に使わなきゃダメ?
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約2分44秒で読めます.
3,727 ビュー. カテゴリ:GLP1受容体作動薬の用法は?
GLP1受容体作動薬には現在、バイエッタとビクトーザ、リキスミアがあります。
バイエッタの用法は、
通常、成人には、エキセナチドとして、1回5μgを1日2回朝夕食前に皮下注射する。投与開始から1ヵ月以上の経過観察後、患者の状態に応じて1回10μg、1日2回投与に増量できる。
ビクトーザの用法は、
通常、成人には、リラグルチド(遺伝子組換え)として、0.9mgを1日1回朝又は夕に皮下注射する。ただし、1日1回0.3mgから開始し、1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量する。なお、患者の状態に応じて適宜増減するが、1日0.9mgを超えないこと。
インスリンの場合、細かな単位設定が必要ですが、インクレチンの場合は必要ない。
低血糖になりにくいため。
バイエッタは食前投与?
ビクトーザには、食前食後の指示はないが、バイエッタは食前使用の指示がある。
使用上の注意に、
「本剤の投与は原則として朝夕食前60分以内に行い、食後の投与は行わないこと。」
と書かれている。
食前30分じゃなくて、食前60分。
用法設定の参考となった海外の臨床試験によると、エキセナチドを食事60分前、15分前、食直前に投与したときは、いずれの場合も食後血糖値の上昇が認められなかった。
しかし、エキセナチドを食後に投与した場合は食後血糖値が上昇した。
このため、患者には、食前投与のタイミングを守るよう指導することが重要である。
バイエッタを食後に使っても無意味?
エキセナチドの投与は原則として朝夕食前60分以内に行い、食後の投与は行わないことと添付文書上に記載されている。
この投与時間の設定については、エキセナチドが食後高血糖改善作用を期待する薬剤であることに起因する。
外国人2型糖尿病患者18例を対象に、エキセナチド10μgを単回皮下投与した場合、食事60分前、15分前および食直前に投与した場合にはいずれも食後血糖値の上昇が認められなかったが、食後30分後、60分後に投与した場合には血糖値が上昇した。
食事を開始した直後に使い忘れに気付いた場合には、ただちに投与しても効果があると考えられるが、それ以降であれば血糖降下作用が期待できない可能性が高いため、投与する必要性は低いと考えられる。
参考書籍:調剤と情報2011.7、日経DI2012.12
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