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シュアポストは低血糖になりやすい?
公開. 更新. 投稿者:糖尿病.この記事は約2分38秒で読めます.
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シュアポストは空腹時血糖も下げるグリニド系薬らしい。
シュアポストは食後血糖推移の改善に加え、既存薬よりも強い空腹時血糖の低下作用が確認されているとのこと。
グリニド系は、膵臓のβ細胞にあるスルホニルウレア(SU)受容体に作用することで、インスリン分泌を促進する。グリニド系はSU剤に比べ最高血中濃度到達時間と消失半減期が短く、短時間で血糖降下作用を示すのが特徴。
SU剤は主にインスリンの基礎分泌を促進するために用いられるのに対し、グリニド系は追加分泌を促進し、食後血糖推移の改善を目的とする。
国内臨床試験では、シュアポストの単剤療法と、α-グルコシダーゼ阻害剤との併用療法で食後の過血糖を改善し、ヘモグロビンA1cを低下させる薬剤として有効性・安全性を確認したという。
成人には通常1回0.25mgより開始し、1日3回毎食直前に経口投与する。維持用量は通常1回0.25-0.5mgで、必要に応じて適宜増減する。なお、1回量を1mgまで増量できる。
空腹時血糖も下げて、食後過血糖も改善する。
そんな一石二鳥な薬。
しかし、空腹時血糖も下げるということはそれだけ低血糖のリスクも上がる。
インスリンを使っている患者では、血糖自己測定(SMBG)を行っているが、内服薬のみだと、低血糖に気づかず、無自覚低血糖のために転倒・骨折、入浴事故などにつながることも十分考えられる。
しかし、自覚症状のない糖尿病患者だとコンプライアンスが一番の問題になるかと思われますが、食直前の服用を忘れた場合に、食後でも良いよ、とはならないのがグリニド系の欠点。
速効型インスリン分泌促進薬
ナテグリニド、ミチグリニド、レパグリニドはSU構造をもたないが、膵β細胞のSU受容体と内向き整流KチャネルからなるATP感受性Kチャネルを抑制することにより、SU類のようにインスリン分泌を促進する。
これらのインスリン分泌促進の特徴は服用からインスリン分泌効果発現までの時間が極めて短く、かつ血中インスリン上昇のスピードが速いが、インスリン分泌持続時間は短いことである。
血糖改善効果はSU類ほど大きくないので、空腹時血糖はあまり高値でないが、食後の高血糖がみられる患者によい適応となる。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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