更新日:2017年1月21日.全記事数:3,124件.

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基礎的医薬品はジェネリックじゃない?


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基礎的医薬品とは?

2016年4月の診療報酬改定から、先発医薬品でも後発医薬品でもない「基礎的医薬品」というカテゴリーが新しくできました。

エッセンシャルドラッグとか必須医薬品みたいな概念に近いでしょうか。

基礎的医薬品とは、薬価収載から時間がかなり経過し、薬価が下がりすぎて、医療上重要な薬でありながら採算面で製造や販売の継続が困難な状況も生じており、安定的な供給を維持するために「薬価を下支えする制度」として制度化されたものです。
薬価の下がり過ぎを防ぐ制度。

基礎的医薬品の対象となる医薬品は、薬価収載から25年以上経過、薬価乖離率が全体の平均以下、一般的なガイドラインに記載され汎用性があることを全て満たした医薬品(不採算品再算定を受けた医薬品・抗生物質・医療用麻薬)です。

基礎的医薬品の対象品一覧は以下に書かれています。
基礎的医薬品について

基礎的医薬品に指定されると、診療報酬上の区分が空欄となります。
また、基礎的医薬品の指定から外れたとしても、診療報酬上の区分は空欄のままで、後発医薬品に戻ったりすることは無いようです。

診療報酬上の区分の確認は以下のページで確認しています。
薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(平成28年8月31日適用)

セファクロルの薬価が急上昇?

この基礎的医薬品の制度で、2016年4月に薬価が急上昇してしまった薬がいくつかあります。
そのうちの一つは、ケフラールのジェネリックのセファクロルです。

セファクロルカプセル250mg「サワイ」を例に出すと、旧薬価が22.6円で新薬価が53.7円と、倍以上の薬価になりました。
セファクロルみたいな抗生物質であれば、連用している患者はほとんどいないので、薬価が高くなったとクレームを受けることは無いでしょう。

ケフラールからセファクロルへの変更調剤はアリ?

診療報酬の区分を確認すると、基礎的医薬品となったセファクロルは空欄となっており、後発医薬品ではなくなっています。
そのため、変更調剤は不可、と通常判断しますが。

(問1)処方せんにおいて変更不可とされていない処方薬については、後発医薬品 への変更調剤は認められているが、基礎的医薬品への変更調剤は行うことができるか。
(答)基礎的医薬品であって、平成28年3月31日まで変更調剤が認められていたもの (「診療報酬における加算等の算定対象となる後発医薬品」等)については、従来と同様に変更調剤を行うことができる。 なお、その際にも「処方せんに記載された医薬品の後発医薬品への変更について」(平成24年3月5日付け保医発0305第12号)に引き続き留意すること。疑義解釈資料の送付について(その7)

今まで疑義照会なく変更していたものを、4月から疑義照会しなきゃならない、という風にはならないようだ。

しかし診療報酬の区分を見ただけでは、基礎的医薬品なのか、以前から空欄のプレドニゾロンとか白色ワセリンみたいな局方品なのかわからないという状況ですので、「知ってないとわからない」ということになるのでしょうか。

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