更新日:2016年12月21日.全記事数:3,095件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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良性のてんかんと悪性のてんかん?


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良性のてんかん?

小児患者の新患アンケートに「ローランドてんかん」と書かれていた。
てんかんの種類を、全般発作と部分発作くらいしか知らない私。
調べてみると、ローランドてんかんは良性のてんかんらしいが、良性とはどういうことか?
良性とは言っても「てんかん」であることは間違いなく、デパケンなどの薬も服用するわけで、「良性だから大丈夫ですね」と母親に向かって言うのはタブーである。

発作が脳の一部から起こるか、あるいは脳全体が最初から興奮するかによって、全般てんかんと、部分てんかんとに分けられる。
部分てんかんには、てんかんが発病する原因になる他の病気があること、発作が始まる前に何らかの症状(前兆)がみられる、という特徴があります。
大脳の両側にまたがる広範な領域に過剰な興奮が起こる全般てんかんは、年齢に関連して発症することが特徴です。

そして、発作を引き起こす原因によって、特発性(明らかな脳の病変が認められない場合)と症候性(明らかな病変が認められる場合)に分けられます。

 特発性症候性
部分中心・側頭部に棘波をもつ良性小児てんかん(ローランドてんかん)、良性後頭葉てんかん側頭葉てんかん、前頭葉てんかん、頭頂葉てんかん、後頭葉てんかん、コシェフニコフ症候群
全般良性新生児家族性けいれん、良性新生児けいれん、乳児良性ミオクロニーてんかん、小児欠神てんかん(ピクノレプシー)、若年性欠神てんかん、若年ミオクロニーてんかん(JME)、覚醒時大発作てんかんウエスト症候群(点頭てんかん、乳児スパスム、BNSけいれんとも呼ばれます)、レノックス・ガストー症候群、ミオクロニー失立発作てんかん、ミオクロニー欠神てんかん、早期ミオクロニー脳症(EME)、サプレッションバーストを伴う早期乳児てんかん脳症

ローランドてんかんは特発性の部分てんかんに分類されている。

まず、特発性と症候性を比べれば、脳に障害のない特発性てんかんは良性と言える。
ローランドてんかんは特発性なので、CT、MRIなどでも異常はない。脳障害がないので、知的障害や脳性小児麻痺などもない。学校の成績は多くは正常。
予後は一般によく、小学校を卒業するころには異常脳波も少なくなり、抗てんかん薬もやめられる場合が多い。

ローランドてんかんと似た病名のてんかんに、「小児悪性ローランド・シルビウスてんかん」というのがあるが、こちらは名前に悪性と付いているように、難病にも指定されている悪性のてんかんなので、注意する。

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