更新日:2016年12月31日.全記事数:3,087件

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緑内障の手術後のリザベンの処方意図は?


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緑内障の手術

緑内障は、眼球の圧力が高まって視神経が傷害され、視力低下や視野狭窄を来す疾患である。
治療は点眼剤による薬物療法が中心であるが十分な眼圧低下が認められない場合は外科手術の適応となる。

眼圧上昇の原因となる房水は、正常な場合、毛様体で作られた後、水晶体や虹彩、隅角を通り抜け、線維柱帯を経てシュレム管から排出される。

房水の排出を促して眼圧を下げる手術には、
(1)線維柱帯を切除し、結膜の下に房水を貯留する袋(ろ過胞)を作る線維柱帯切除術 白目に目の中の水を貯めておく袋を作る手術
(2)線維柱帯を切開して、シュレム管への房水の排出を促す線維柱帯切開術
(3)線維柱帯に癒着した虹彩をはがして房水の流水路を再建する隅角癒着解離術
などがある。

線維柱帯切除術は、眼圧を下げる効果が最も高い手術法だが、形成したろ過胞が術部の創傷治癒の過程で縮小し、眼圧が再上昇することがある。
眼圧降下効果を長続きさせるためには、術部の瘢痕化を防ぐことが大切となる。

トラニラスト (リザベン)は、アレルギー性疾患のほか、ケロイドや瘢痕組織の治療を目的として、内用剤がよく適応外処方される。
トラニラストには、創傷部での過剰なコラーゲン産生を促進するトランスフォーミング成長因子β1(TGFβ1)の発現を抑え、創傷の瘢痕化を防ぐ作用がある。
点眼液として外用した場合も同様の作用が期待されており、線維柱帯切除術でろ過胞を形成したウサギを用いた動物実験では、トラニラストの点眼にろ過胞の形成維持効果があることが認められている。

参考書籍:日経DIクイズベストセレクションSTANDARD篇

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