更新日:2016年9月5日.全記事数:3,130件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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サリチル酸ワセリン軟膏でサリチル酸中毒?


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サリチル酸中毒

エアーサロンパスの添付文書を見ていたら、

過量投与
類薬での報告(外国症例)
魚鱗癬、乾癬症等に対してサリチル酸軟膏を大量、広範囲に塗布した例で、サリチル酸中毒を起こしたとの報告がある。

という記載がみられた。

10%サリチル酸ワセリン軟膏が数百グラム処方されている皮膚科の患者はたまにいる。
魚鱗癬、乾癬などの患者がサリワセ使い過ぎて気持ち悪くなっていたら、中毒起こしているかも知れないので注意。

100gの10%サリチル酸ワセリン軟膏には10gのサリチル酸が含まれる。
皮膚からどの程度吸収されるかはわからないが、仮に1%が血中に移行するとしたら、100g塗ったら100mg。このくらいなら大したことない。
500gのボトルそのまま渡すような患者じゃなければ、サリチル酸中毒まではいかない。

ちなみにサリチル酸中毒の症状。

一般に,アスピリンは150mg/kg以上服用すると嘔気,嘔吐などの症状が出現し,300mg/kg以上で重症となる.アスピリンおよび体内で加水分解されて遊離したサリチル酸により,次の作用を示す.①中枢神経の刺激により呼吸中枢が刺激され,頻呼吸となり,呼吸性アルカローシスと代償性の代謝性アシドーシスにいたり,また脱水症の一因となる.②細胞内では,酸化的リン酸化を切断し,ブドウ糖と脂肪酸の代謝を阻害する作用がある.③脳および肺の浮腫の発症機序は明らかでないが,毛細血管の透過性の変化と関係がある.④サリチル酸が血小板を変化させ,そしてプロトロンビン時間も延長させる.日本中毒学会 その5 サリチル酸

アスピリン150mg/kgとしたら、体重30kgで4.5g。
アスピリンの用量が、1日1.0~4.5gなので、アスピリンの1日量を飲んでサリチル酸中毒を起こすことは十分考えられる。

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