更新日:2015年10月22日.全記事数:3,117件.

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β遮断薬は何の薬?


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β遮断薬は何の薬?

「β遮断薬は何の薬ですか?」と聞かれたら、「主に高血圧、不整脈などに使われる薬です」と言う。

しかし、β遮断薬というカテゴリーに属する薬には様々あり、中には不整脈に適応のないものもあるので、薬効分類だけで薬を覚えていて適応症を覚えていないと、とんちんかんなことになる。
また、β遮断薬は抗不整脈薬として使う場合には、ハイリスク薬として「特定薬剤管理指導加算」を算定できるが、他の疾患に対しては算定できないので、調剤報酬請求上も適応症を覚えておくことは重要である。

以下にβ遮断薬の適応症を挙げる。
β遮断薬(β1選択性ISA-)
テノーミン:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈(洞性頻脈、期外収縮)
メインテート:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、心室性期外収縮
ケルロング:本態性高血圧症(軽症~中等症)、腎実質性高血圧症、狭心症
ロプレソール/セロケン(規格によって異なる):本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈
β遮断薬(β1選択性ISA+)
アセタノール:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈(洞性頻脈、期外収縮、発作性上室性頻拍、新鮮心房細動、除細動後の洞調律の維持)
セレクトール:本態性高血圧症(軽症~中等症)、腎実質性高血圧症、狭心症
β遮断薬(β1非選択性ISA-)
ハイパジール:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症
インデラル:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、褐色細胞腫手術時、期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防、片頭痛発作の発症抑制、右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制
ナディック:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈
ミケラン(規格によって異なる):本態性高血圧症(軽症~中等症)、心臓神経症、不整脈(洞性頻脈、頻脈型不整脈、上室性期外収縮、心室性期外収縮)、狭心症
カルビスケン:本態性高血圧症(軽症~中等症) 、狭心症、洞性頻脈
αβ遮断薬
ローガン:本態性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
アロチノロール塩酸塩:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈、本態性振戦
アーチスト(規格によって異なる):本態性高血圧症(軽症~中等症)、腎実質性高血圧症、狭心症、虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全
トランデート:本態性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
カルバン:高血圧症

ということで、適応症も様々です。

アロチノロール塩酸塩は何の薬?

β遮断薬の働きは、アドレナリンがβ受容体を刺激して起こる作用をブロックすることで働きます。
基本的には「心臓の働きすぎを抑える」ということで、効果を発揮します。
心臓の働きを抑えることで、血圧を下げて高血圧に、心臓の負担を減らして不整脈、狭心症、心不全などに使われます。

血圧を下げる、心負担を減らす、という説明を真っ先にしてしまいがち。

これに当てはまらない適応症を持つ薬が一つ。
アロチノロール塩酸塩の「本態性振戦」という効能効果。

数あるβ遮断薬の中からアロチノロール塩酸塩を選択している理由は、この適応症が理由かもしれません。

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