2019年3月22日更新.3,398記事.5,982,483文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

β遮断薬は何の薬?

スポンサーリンク


β遮断薬は何の薬?

「β遮断薬は何の薬ですか?」と聞かれたら、「主に高血圧、不整脈などに使われる薬です」と言う。

しかし、β遮断薬というカテゴリーに属する薬には様々あり、中には不整脈に適応のないものもあるので、薬効分類だけで薬を覚えていて適応症を覚えていないと、とんちんかんなことになる。
また、β遮断薬は抗不整脈薬として使う場合には、ハイリスク薬として「特定薬剤管理指導加算」を算定できるが、他の疾患に対しては算定できないので、調剤報酬請求上も適応症を覚えておくことは重要である。

以下にβ遮断薬の適応症を挙げる。
β遮断薬(β1選択性ISA-)
テノーミン:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈(洞性頻脈、期外収縮)
メインテート:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、心室性期外収縮
ケルロング:本態性高血圧症(軽症~中等症)、腎実質性高血圧症、狭心症
ロプレソール/セロケン(規格によって異なる):本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈
β遮断薬(β1選択性ISA+)
アセタノール:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈(洞性頻脈、期外収縮、発作性上室性頻拍、新鮮心房細動、除細動後の洞調律の維持)
セレクトール:本態性高血圧症(軽症~中等症)、腎実質性高血圧症、狭心症
β遮断薬(β1非選択性ISA-)
ハイパジール:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症
インデラル:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、褐色細胞腫手術時、期外収縮(上室性、心室性)、発作性頻拍の予防、頻拍性心房細動(徐脈効果)、洞性頻脈、新鮮心房細動、発作性心房細動の予防、片頭痛発作の発症抑制、右心室流出路狭窄による低酸素発作の発症抑制
ナディック:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈
ミケラン(規格によって異なる):本態性高血圧症(軽症~中等症)、心臓神経症、不整脈(洞性頻脈、頻脈型不整脈、上室性期外収縮、心室性期外収縮)、狭心症
カルビスケン:本態性高血圧症(軽症~中等症) 、狭心症、洞性頻脈
αβ遮断薬
ローガン:本態性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
アロチノロール塩酸塩:本態性高血圧症(軽症~中等症)、狭心症、頻脈性不整脈、本態性振戦
アーチスト(規格によって異なる):本態性高血圧症(軽症~中等症)、腎実質性高血圧症、狭心症、虚血性心疾患又は拡張型心筋症に基づく慢性心不全
トランデート:本態性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症
カルバン:高血圧症

ということで、適応症も様々です。

アロチノロール塩酸塩は何の薬?

β遮断薬の働きは、アドレナリンがβ受容体を刺激して起こる作用をブロックすることで働きます。
基本的には「心臓の働きすぎを抑える」ということで、効果を発揮します。
心臓の働きを抑えることで、血圧を下げて高血圧に、心臓の負担を減らして不整脈、狭心症、心不全などに使われます。

血圧を下げる、心負担を減らす、という説明を真っ先にしてしまいがち。

これに当てはまらない適応症を持つ薬が一つ。
アロチノロール塩酸塩の「本態性振戦」という効能効果。

数あるβ遮断薬の中からアロチノロール塩酸塩を選択している理由は、この適応症が理由かもしれません。

スポンサーリンク

ジゴキシン継続服用中で血中濃度が2.1ng/mL 対応は?

IMG_0670
薬剤師

心房細動治療でジゴキシンを継続服用中の70歳の患者。
eGFR70mL/min/1.73m2。朝7時に0.125mgを内服し、外来受診時10時に採血。徐脈・副作用所見なし。ジゴキシンの血中濃度が2.1ng/mLであった。適切な対応はどれか。
A. 治療域が0.5-2.0ng/mLで副作用所見がないので経過観察
B. 治療域が0.5-2.0ng/mLなので減量する
C. 治療域が0.5-1.5ng/mLなので減量する
D. 採血がピーク付近なので採血し直す
E. 検体の再検を依頼する

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう byカルテット

人気の記事

  1. 粉砕してはいけない薬一覧
  2. モーラステープを小児に使っても良いか?
  3. 配合不適・配合注意一覧
  4. 一包化に適さない薬一覧
  5. 柴胡加竜骨牡蛎湯はハイリスク薬?
  6. PPIの処方は8週間まで?
  7. 湿疹と発疹の違いは?
  8. 患者が使い残した麻薬はどう処分する?
  9. ゲルとゾルの違いは?
  10. ヒルドイドクリームとソフト軟膏の違いは?
  11. ユベラとユベラNの違いは?
  12. タミフルは5日分飲みきらなきゃダメ?
  13. レセプト摘要欄に記載する事項
  14. ベルソムラを粉砕してもいいか?
  15. コンタクトレンズしたまま点眼してもいい?
  16. リリカ1日1回はダメ?
  17. 処方せん同日受付は受付1回?
  18. ジスキネジアとジストニアとアカシジアの違いは?
  19. リリカを急に止めてはいけない?
  20. 塗り薬は混ぜちゃダメ?

リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサーリンク

検索