2018年12月11日更新.3,340記事.5,763,436文字.

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プレタールの漸増?

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プレタールによる頭痛

プレタール(シロスタゾール)による頭痛は、低用量から開始すると発生を抑えられることがある。
このため、低用量から開始し直すことが副作用対策の一つ。
シロスタゾールの代替薬として、クロピドグレルやアスピリンが使える場合は、薬を変更するという方法もある。

シロスタゾールには、頭痛や頻脈といった副作用がある。
添付文書の警告欄では、頻脈によって狭心症が発現する恐れがあると指摘されており、冠動脈狭窄を合併する患者には慎重投与になっている。
冠動脈狭窄を合併する患者にシロスタゾールを投与して過度の脈拍数増加が起こった場合は、減量または中止するよう指示されている。
この頭痛や頻脈に対して低用量から開始すると発現頻度が少ないとの報告がある。

具体的には、1回50㎎を1日2回から初めて、2~3日程度観察し、頭痛や頻脈などの様子を見てから、1回100㎎を1日2回へ増量する方法がある。

プレタールの漸増

PDEⅢの分布は、シロスタゾールの副作用の理解にもつながる。
主作用の抗血小板作用は出血リスクに、心筋でのPDEⅢ阻害は心拍数の増加と動悸などに、また血管平滑筋での血管拡張作用は頭痛や顔のほてりになどにつながる。
添付文書によると、シロスタゾールはうっ血性心不全の患者には禁忌であり、投与前に狭心症の症状がないか問診を注意深く行うよう警告がなされている。

頭痛や動悸といったシロスタゾールの副作用は忍容性を低下させる一因であり、服用初期に生じやすいという特徴がある。
これを回避する方法として、用量漸増レジメンがある。

これは、徐々に体をシロスタゾールに慣らしていくことで患者のQOLを悪化させる副作用が出現しにくくなる効果を狙ったものと思われる。

プレタールの作用機序

プレタールは慢性動脈閉塞症の間欠性跛行に有効である。
シロスタゾールは、血小板に対してだけでなく、血管に対する作用を持っている。

血小板の凝集メカニズムの一つに、血小板内のカルシウムイオン濃度の上昇と、それに伴うセロトニンなどの様々なシグナル伝達物質の放出から始まる経路がある。
シロスタゾールは血小板のPDEⅢを阻害し、細胞内のcAMP濃度を上昇させることで、血小板の凝集を抑制する。

一方で、シロスタゾールの作用するPDEⅢの分布を見ると、血小板の他、血管平滑筋にも存在している。
シロスタゾールが血管平滑筋でPDEⅢを阻害すると、血管内皮細胞内のcAMPが上昇し、細胞内のカルシウムイオン濃度は低下、血管平滑筋が弛緩する。
これが血管拡張につながり、下肢の血流が改善して、歩行時の痛みが軽減すると考えられる。

プレタール(シロスタゾール)

シロスタゾールはcyclic AMPホスホジエステラーゼの特異的阻害薬である。
血小板活性化の細胞内刺激伝達は血小板内cyclic AMPの濃度依存的に抑制されるので、シロスタゾールは細胞内cyclic AMP を増大させることで、抗血小板作用を発揮する。
また、シロスタゾールには内皮機能障害改善作用があり、血管損傷による出血性偶発症を予防する作用が指摘されている。
脳梗塞(心原性脳塞栓症を除く)発症後の再発抑制、慢性動脈閉塞症に基づく潰瘍、疼痛及び冷感等の虚血性諸症状の改善に適用がある。
鬱血性心不全では禁忌とされている。投与後早期の頭痛、頻脈等の副作用があり、内視鏡治療前の抗血小板薬の置換に使用する場合、十分留意する必要がある。

参考書籍:日経DI2015.2

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