更新日:2015年11月17日.全記事数:3,190件.

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プレタールの漸増?


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プレタールの副作用と漸増

またPDEⅢの分布は、シロスタゾールの副作用の理解にもつながる。
主作用の抗血小板作用は出血リスクに、心筋でのPDEⅢ阻害は心拍数の増加と動悸などに、また血管平滑筋での血管拡張作用は頭痛や顔のほてりになどにつながる。
添付文書によると、シロスタゾールはうっ血性心不全の患者には禁忌であり、投与前に狭心症の症状がないか問診を注意深く行うよう警告がなされている。

頭痛や動悸といったシロスタゾールの副作用は忍容性を低下させる一因であり、服用初期に生じやすいという特徴がある。
これを回避する方法として、用量漸増レジメンがある。

これは、徐々に体をシロスタゾールに慣らしていくことで患者のQOLを悪化させる副作用が出現しにくくなる効果を狙ったものと思われる。

プレタールの作用機序は?

プレタールは慢性動脈閉塞症の間欠性跛行に有効である。
シロスタゾールは、血小板に対してだけでなく、血管に対する作用を持っている。

血小板の凝集メカニズムの一つに、血小板内のカルシウムイオン濃度の上昇と、それに伴うセロトニンなどの様々なシグナル伝達物質の放出から始まる経路がある。
シロスタゾールは血小板のPDEⅢを阻害し、細胞内のcAMP濃度を上昇させることで、血小板の凝集を抑制する。

一方で、シロスタゾールの作用するPDEⅢの分布を見ると、血小板の他、血管平滑筋にも存在している。
シロスタゾールが血管平滑筋でPDEⅢを阻害すると、血管内皮細胞内のcAMPが上昇し、細胞内のカルシウムイオン濃度は低下、血管平滑筋が弛緩する。
これが血管拡張につながり、下肢の血流が改善して、歩行時の痛みが軽減すると考えられる。

参考書籍:日経DI2015.2

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