更新日:2016年12月23日.全記事数:3,169件.

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PPIで小腸が傷つく?


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PPIによる小腸粘膜障害?

PPIなどの制酸剤によって胃は守れるが、小腸の粘膜が逆に傷つくという。

ダブルバルーン内視鏡やカプセル内視鏡検査の普及により、昔は暗黒大陸としてその病変を見ることが難しかった小腸の状態を見ることが可能になり、小腸粘膜病変が最近はクローズアップされてる。

酸の影響を受けないと考えられる小腸においての傷害は、いくつかの段階を経て形成すると考えられる。投与後の変化の発端となるのは小腸粘膜の透過性亢進が挙げられる。その後の細菌感染、胆汁暴露により傷害が起こると粘膜の炎症が惹起される。また他方、シクロオキシゲナーゼ(COX)阻害による内因性プロスタグランジンの低下が起こると粘膜の防御機構が破綻し、これらの作用に加えフリーラジカルやサイトカインなどの影響を受け複合的に傷害が完成し、さらに微小循環にも影響が及ぶとされる。小腸傷害(NSAIDs) パリエット www.pariet.jp

小腸は、胃酸の影響は受けないけれど、菌やストレスの影響は受ける。

そして、PPIが胃酸分泌を強力に抑制する結果、細菌繁殖が増え、小腸の炎症を増大するのではないかという話です。

胃酸による殺菌作用が抑制される結果、腸内細菌叢の変化を引き起こし小腸の炎症が増強される事が報告されている。プロトンポンプ阻害薬 – Wikipedia

でも、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に比べて小腸潰瘍のリスクは少なく、NSAIDsにPPIを併用しないほうがいいという話ではない。いまのところ。

小腸の機能についてまだわかっていない部分もあるので、小腸の障害がどういう影響を及ぼすのかについては、今後観察していく必要がある。

NSAIDsで小腸潰瘍?

NSAIDsは胃や十二指腸だけでなく、全消化管において傷害を起こしうる。

NSAIDsによる消化性潰瘍(胃潰瘍、十二指腸潰瘍)はよく聞きますが、その先の小腸にまで潰瘍が出来るケースがあるらしい。

消化性潰瘍といった場合は、胃潰瘍と十二指腸潰瘍。
小腸潰瘍は、腸潰瘍?潰瘍性大腸炎みたい。

小腸内視鏡の進歩により、小腸にNSAIDs潰瘍が想像以上に多いことがわかってきた。
しかも、この小腸潰瘍に対してはPPIなどの酸分泌抑制剤が無効だといいます。

小腸ってのは、胃カメラでも大腸内視鏡でも見ることができない「暗黒大陸」と言われるので、小腸に病変があるとなかなか発見が難しい。

小腸は内視鏡では見れない?

胃カメラや大腸内視鏡はどこまで届くのか。

胃カメラで大腸まで見るのは不可能でしょうけど、小腸はどうだろう。
大腸内視鏡で胃を見るのは無理だろうけど、十二指腸はどうだろう。

胃カメラが届くのは、十二指腸の一部(十二指腸球部~下行部)まで。
大腸内視鏡が届くのは、小腸の一部(回腸末端)までらしい。

十二指腸下行部~回腸末端までの間の小腸は見れない。
小腸の長さは6~7メートルで、大腸は1.5~2メートル。

クネクネした小腸を見るのは難しい。

小腸内視鏡検査

小腸も見れるらしい。
小腸の内視鏡検査が可能に
ダブルバルーン内視鏡。

カプセル内視鏡のほうが楽そうだな。

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