更新日:2016年12月21日.全記事数:3,087件

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ARBが糖尿病に効く?


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ACE阻害薬で血糖値が下がる?

ACE阻害薬やAⅡ受容体遮断薬で、インスリン療法、経口血糖降下薬を使用している患者において低血糖の報告が多くなされています。
メカニズムは明らかではありませんが、ACE阻害薬がインスリンによるグルコースの筋肉組織への取り込みを促進させ、糖尿病薬に低血糖を助長させている可能性が考えられています。
AⅡ受容体遮断薬による低血糖のメカニズムは不明です。
発生の危険因子は糖尿病ですが、非糖尿病患者によってACE阻害薬服用後に低血糖が発生したとの報告もあることから、糖尿病ではない患者に対しても注意が必要です。

ARBとインスリン抵抗性

冠動脈疾患に対する新たな治療戦略 -日本人の心を護る in 東京- Area Expert Meeting CASE-J

ARBがインスリン抵抗性を改善する作用として、現在注目されているのは、内臓脂肪に対する作用です。本来、内臓脂肪はアディポネクチンのようなインスリン感受性ホルモンを産生していますが、肥満によって脂肪細胞が大型化すると、TNF-α、レジスチン、FFA といったインスリン抵抗性分子を産生します。さらに、脂肪組織にマクロファージが浸潤してくることが、インスリン抵抗性を形成する上で非常に重要な意味をもっていることが明らかになっています。これは、動脈硬化を形成する上でのマクロファージの意義ときわめて似ています。

また、脂肪組織に存在するRA 系が産生するアンジオテンシンII(AII)は、脂肪細胞の分化を抑制し、マクロファージの浸潤を促進させることが分かっています。このメカニズムは、心血管疾患の発症と全く同じです。

一方、ARBはAIIの作用を抑制して、脂肪細胞の分化を促進し、マクロファージの浸潤を抑制すると考えられています。実際、カンデサルタンを投与することで、インスリン感受性が有意に改善し、血中アディポネクチンも増加することが明らかになっています。こうした作用によって、カンデサルタンが心血管イベントを抑制することは、カンデサルタンはBMI が大きいほど、心血管イベントの発症を抑制することを示したCASE-J の結果からも見てとれます。

つまり、インスリン抵抗性が強いと思われる肥満症例において、心血管イベントが一層発症されていることから、カンデサルタンによる心血管イベント抑制に、インスリン抵抗性の改善効果が関与していると考えられるのです。カンデサルタンによるインスリン抵抗性の改善は、心腎連関をブロックすることが期待できます。

ARBはアンジオテンシンⅡの作用を抑制して、脂肪細胞の分化を促進する。

脂肪細胞の分化を促進する、って聞くと、肥満が進んでよくないような気もするけれど、代謝が悪くなると、脂肪組織にマクロファージが浸潤してきてインスリン抵抗性が増すので、糖尿病にはよくない。ってことかな。

ACE阻害薬も同様。

そのため、ARBやACE阻害薬の副作用に「低血糖」がある。

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