更新日:2016年1月26日.全記事数:3,136件.

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母乳を止める薬?


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プロラクチンが母乳を出す?

母乳が出すぎる人は、張ったり、詰まったり、熱を持って痛くて夜も眠れない、という状態になる人もいるようです。何度も乳腺炎になって高熱で苦しむ人もいます。
そんなときは薬で母乳を止めることがあります。

母乳を出しているのはプロラクチンというホルモンが原因です。
このプロラクチンはドパミンというホルモンによって分泌が抑制されます。
そのドパミンの分泌を促進する薬がおっぱいを止める目的で使われます。

ドパミン分泌促進薬とは?

ドパミンとプロラクチンは関係の深いホルモンです。

通常ドパミンは、脳下垂体前葉(漏斗下垂体系)にあるプロラクチン分泌細胞の表面にあるドパミンD2受容体に結合して、プロラクチンの分泌を抑制する方向に作用しています。

しかし、抗精神病薬がもつ選択性のないドパミンD2遮断作用によって、この漏斗下垂体系におけるドパミンD2受容体をも塞いでしまうと、プロラクチン分泌抑制が解除されて高プロラクチン血症という状態が引き起こされます。

妊娠してないのに母乳が出る?

乳汁が分泌されるのは、プロラクチンというホルモンの働きによるものです。
このホルモンは乳腺刺激ホルモンと呼ばれており、通常、お産後に分泌が増加され、乳汁の分泌を促進します。
高プロラクチン血症という病気では、妊娠もしていないのにプロラクチンの血中濃度が上がり、70%に乳汁漏出、90%に無月経が見られます。
症状が乳汁漏出のみで、その量が本人にとって不都合でない程度であれば放置することもあります。
不妊症の原因にもなるので、妊娠を希望している女性では治療が行われます。

母乳の出が悪くなる薬?

授乳婦への投与に注意が必要な薬として、パーキンソン病治療薬のパーロデルがあります。
プロラクチンを抑制し、乳汁分泌を抑制するため、母乳の出が悪くなります。
ほかに乳汁分泌を抑制する薬として、レボドパ製剤、メテナリン、ペリアクチン、ダイクロトライド、エストロゲン製剤などが知られています。

抗コリン薬は母乳の分泌を抑制するという説と、影響しないという説があります。アトロピンは乳児には感受性が大きいといわれているので、作用が顕著に現れるおそれがあるので注意する必要があります。
ロートエキスの添付文書には、
「胎児又は新生児に頻脈等を起こすことがあるので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳中の婦人には投与しないことが望ましい。また、乳汁分泌が抑制されることがある。」
との記載がある。

カバサール服用中、授乳させても大丈夫?

カバサールやパーロデル、テルロンなどのドパミンアゴニストが授乳を止める目的で処方される。
しかし、止めようと思っても、つい授乳してしまった、ということがあるわけで。

授乳の刺激でまたプロラクチンが分泌されて、断乳しづらくなるので、基本的には授乳させないほうが良いというのはわかりますが。

カバサールなどを服用中に授乳させてしまって、子供には悪影響は無いのか、と心配されるお母さんがいます。

授乳も止めかけているわけで、乳汁の分泌量も減ってるだろうし、飲ませたって言っても、そんな複数回のませてないだろうし。

恐らく心配するような影響は無いだろうという見解。

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