更新日:2017年1月27日.全記事数:3,169件.

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クロミッドを飲むと双子が生まれる?


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クロミッドで双子

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不妊治療に使われる排卵誘発剤のクロミッドは、卵胞の発育を促し、排卵を誘発します。

このとき、いくつもの卵胞が発育し、排卵される可能性があるので双子や三つ子の可能性が自然妊娠より高まります。

クロミッドの添付文書には、
「卵巣過剰刺激の結果としての多胎妊娠の可能性があるので、その旨をあらかじめ患者に説明すること。」
と書かれている。

子供が欲しいと思ってるなら、双子とか三つ子でも良いんじゃないの?
と思いがちですが、ほとんどのお母さんは「一人でいい」と思うでしょう。

1人育てるのも大変なのに双子や三つ子を育てる苦労は想像を絶します。

経済的な負担も大きいです。

自然妊娠の場合、多胎率は1%程度ですが、クロミッドを内服した場合は約5%です。

 排卵誘発剤を用いた一般的な不妊治療での双子や三つ子の多胎妊娠が、2011年1年間に少なくとも約1000件あり、うち約4割が、飲み薬の排卵誘発剤によるものだったことが、日本産科婦人科学会(日産婦)による初の実態調査でわかった。

 飲み薬は、注射薬よりも多胎妊娠の可能性が低いが、簡単で多くの患者に使われていることが件数の多い理由とみられる。

 調査は、昨年1月、全国産婦人科(5783施設)にアンケートし、3571施設が回答(回答率62%)した。排卵誘発剤を用いた不妊治療での多胎妊娠は、計1046件あった。注射薬が629件で、飲み薬が417件だった。

 多胎妊娠は、出産の危険が高まる。日産婦は、高度な不妊治療である体外受精では、子宮に戻す受精卵の数を1~2個に制限している。一方、排卵誘発剤を使った不妊治療には規制はない。飲み薬は一般の産科でも広く処方されている。誘発剤で多胎妊娠、年1000件…4割が飲み薬 (読売新聞) – Yahoo!ニュース

双子だと、出産時のリスクも高まる。

薬剤師にはクロミッドによる多胎妊娠の可能性の説明責任がある。

クロミッドの作用機序

クロミフェンクエン酸塩はトリフェニルエチレンの誘導体であり、弱いエストロゲン作用と強力なエストロゲン拮抗作用を有する排卵誘発薬である。

内因性のエストロゲン存在下で抗エストロゲン作用により排卵を誘発する。
すなわち、視床下部のエストロゲン受容体に対し内因性エストロゲンと競合的に作用し、ネガティブフィードバックを阻害しゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)分泌を増加させる。
その結果、下垂体からのゴナドトロピン(黄体刺激ホルモン:LH、卵胞刺激ホルモン:FSH)の分泌を促進させることで、卵胞発育を促す。

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