更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

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認知症にプレタール?


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認知症にプレタールが効く?

アルツハイマー型認知症(AD)の進行抑制のためにシロスタゾールを適応外で投与する方法が、最近、認知症治療を専門とする医師を中心に行われている。

シロスタゾールがADの進行を抑制する機序には、脳細胞におけるcAMP応答配列結合蛋白(CREB)が関与しているといわれている。

CREBは、空間認知や長期の記憶など脳の高次機能に重要な働きを持ち、リン酸化されることで活性化する。

ADの患者の脳細胞に沈着しているアミロイドβ蛋白には、このCREBのリン酸化を阻害する作用があり、AD患者における長期記憶の形成阻害を引き起こしていると考えられている。

そしてシロスタゾールには、CREBのリン酸化を亢進させる作用があるため、ADの認知機能を改善する効果が期待できるのである。

治験を始めた薬は、脳梗塞(こうそく)の予防などに使われる「シロスタゾール」。これまでの研究で、認知機能の低下を遅らせる可能性が示されている。シロスタゾールで血管の壁が軟らかくなり、脳にたまった老廃物を排出しやすくなるためと考えられている。認知機能低下に脳梗塞の予防薬効くか 国循が治験開始:朝日新聞デジタル

アリセプトの徐脈にプレタール?

シロスタゾールの副作用の一つに頻脈があるが、この副作用はドネペジルを服用している場合は逆にメリットともなり得る。

これは、ドネペジルを使用している患者で徐脈性不整脈がしばしば見られるためで、医師は徐脈の改善効果も狙ってシロスタゾールを投与した可能性がある。

また、シロスタゾールには血管拡張作用や脳の血流を改善する効果があり、意欲減退といった老人性のうつ状態に対する効果も期待されている。

この他にも神経保護作用や脳内のドパミン濃度を上昇させ、サブスタンスPを減少させることによる嚥下障害の改善効果なども期待される。

参考書籍:日経DI2011.12

プレタールの特徴は?

抗血小板作用とともに血流量増加作用、内皮機能改善・保護作用、血管平滑筋細胞増殖抑制作用を併せもつ。

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