更新日:2017年4月3日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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菌がいない膀胱炎?


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無菌性膀胱炎

膀胱炎の原因として一番多いのは大腸菌です。

女性は肛門と尿道の距離が近いので膀胱炎になりやすいです。

検査しても菌が見つからないのに膀胱炎と似たような症状が出ることがあります。これを無菌性膀胱炎(非細菌性膀胱炎)といいます。

細菌が原因ではないので抗生物質は効きません。

中高年の女性の場合は、女性ホルモンの低下によって膀胱粘膜が変性・過敏になって炎症が起きていることもあります。

原因不明な場合、漢方薬を使ってみたり、心理的なものとして安定剤を処方するケースもあります。

抗生物質が効かない膀胱炎?

間質性膀胱炎は、膀胱粘膜下の膀胱上皮に慢性の炎症があるために、膀胱が知覚過敏状態となって、尿中の刺激物により頻尿や尿意切迫感(突然生じる激しい尿意)が引き起こされる疾患である。

進行すると、排尿を我慢して膀胱に尿がたまったときに、膀胱や下腹部が強く痛むようになる。
これらの症状は、通常の膀胱炎、つまり細菌感染による細菌性膀胱炎とよく似ているが、患者の尿から細菌は検出されず、抗菌薬の投与では症状が改善しない。

また、同様に頻尿を主症状とする過活動膀胱とは異なり、排尿筋の過剰収縮を抑える抗コリン薬を服用しても、症状は消失しない。

これまで日本では、間質性膀胱炎はまれな疾患と考えられてきた。
だが、米国では100 万人以上が問質性膀胱炎に罹患しているとされる。
日本でも、40歳代以上の女性の3割が頻尿に悩んでいるとの調査結果があり、潜在的な問質性膀胱炎患者が相当数いるとみられるため、診断例が増加する可能性がある。

間質性膀胱炎の治療

下腹部の痛みや説明のつかない排尿トラブルで、いま泌尿器科医が注目しているのが、間質性膀胱炎です。膀胱痛症候群とも呼ばれます。
これは通常の急性膀胱炎とは違い、非細菌性の炎症が膀胱の「間質」と呼ばれる部分に持続している病気です。

原因はまだはっきり分かっていませんが、その人の膀胱粘膜の弱さ、免疫システムの過剰反応(アレルギー反応)、神経の知覚過敏などが考えられています。
間質性膀胱炎はつい最近まで病気と見なされていなかったこともあり、まだあまり知られていない病名です。

細菌性の膀胱炎を繰り返しているうちに間質性膀胱炎になる人もいますし、細菌性の膀胱炎と思っていたら実は問質性膀胱炎だったという人もいます。
尿検査をしても細菌が認められず、抗生物質や抗コリン薬で治療しても症状が取れないのが特徴です。

こうした患者さんの膀胱に膀胱鏡を挿入し、さらに生理的食塩水を注入して膀胱を通常よりも膨らませると、膀胱粘膜全体に点状出血が出現します。
重症のときは出血が膀胱内にたれてくるため五月雨状の出血となります。
この膀胱水圧拡張検査は治療も兼ねていて、膀胱を迦常よりも拡張することにより、全体の8割は一時的に症状が改善するといわれます。
薬は、まず末梢の炎症や刺激を抑えるため抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、尿アルカリ化作用のあるクェン酸、炭酸水素ナトリウム、シメチジンなどを用い、痛みをつかさどる脳内物質のバランスを整えるため抗うつ薬(第一選択は三環系抗うつ薬のアミトリプチン) や抗けいれん薬のガバペンチンなどを使用します。
長い間「気のせい」といわれてきた間質性膀胱炎ですが、最近は積極的に診察しようという医師も増えてきています。

参考書籍:日経DIクイズ、クレデンシャル2012.1

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