更新日:2016年12月21日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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バセドウ病患者は昆布食べちゃダメ?


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甲状腺とヨード

ヨードは甲状腺ホルモンの材料であり、人間の体に必要なものです。

甲状腺ホルモンは新陳代謝を促したり、子供では成長ホルモンとともに成長を促進する働きをする体になくてはならないホルモンです。

1日に必要とされるヨードの量は、無機ヨードにして200~300μg(マイクログラム=ミリグラムの1000分の1です)と言われています。

これだけのヨードはとる必要があると考えられます。

問題はもっとたくさんヨードを食べた場合どうなるかということですが、バセドウ病の患者さんではヨードをたくさんとると(一日2mg以上)甲状腺ホルモンが作られにくくなります。

このヨードの作用を利用してバセドウ病の治療にもヨードは使われます。

ヨードを制限しないとバセドウ病の薬が効きにくかったり、バセドウ病が再発しやすくなったりするとの意見がありますが、これが事実かどうか、また一体どれぐらい制限したらよいのかなどは分かっていません。

実際に効果のあるほど制限するのは日本に住んでいる限り不可能なので、気にせずに普通にとっていてかまいません。

ただアイソトープ検査やアイソトープ治療をする場合には、ヨードで影響を受けますので、1週間ほどヨードをたくさん含む食品を制限する必要があります。

昆布の食べ過ぎはダメ

昆布、特に根昆布はヨードを多く含む食品である。

根昆布には降圧作用があり、高血圧症の治療のために根昆布の汁を毎日飲用することにより、ヨードの過剰摂取となり、甲状腺機能低下症に陥る場合がある。

甲状腺機能異常症の場合は食事性のヨード摂取制限を勧める必要はないが、根昆布などを通常の食事以上に摂取していないか確認する。

ヨウ素の摂取上限

【健康】ヨウ素 取りすぎ注意 「食事摂取基準」来月改定(産経新聞) – Yahoo!ニュース

 エネルギーや栄養素の摂取量の目安を示す「日本人の食事摂取基準」が4月から改定になる。今回の改定では微量ミネラルの「ヨウ素」について、健康障害への潜在リスクの目安となる「耐容上限量」が引き下げられた。ヨウ素は甲状腺の正常な働きに不可欠だが、昆布など海藻に豊富で日本人は摂取量が多量になりがち。適量を目指すにはどのような食生活を心がければよいのか。
 ◆甲状腺機能に影響
 ヨウ素は甲状腺ホルモンの働きに必要なミネラル。海藻、特に昆布に豊富に含まれる。乳幼児期に不足すれば脳などの発達に影響し、成人では甲状腺機能が低下する。日本人の平均的なヨウ素摂取量は1日当たり約1500マイクログラム(推定値)。推奨量(成人)は130マイクログラムで、普通の食生活なら不足の心配はない。
 むしろ心配なのが、過剰摂取だ。和食に昆布だしの利用は欠かせず、日本人は摂取量が多い。ヨウ素の過剰摂取が長期間続けば、甲状腺腫や甲状腺の機能低下を招く恐れがあるという。ただ、通常の食生活では問題ない。
 今改定は過剰摂取による健康被害の予防も目的の一つで、基準を超えて摂取すると健康障害へのリスクが高まるとされる「耐容上限量」(改定前は上限量)を、ヨウ素について成人1日当たり「3000マイクログラム」から「2200マイクログラム」に引き下げた。
 具体的には食生活で何を心掛ければよいのか。基準策定にもかかわった関西大学の吉田宗弘教授(栄養化学)は「昆布製品の摂取間隔や食べ合わせにコツがある」と話す。
 例えば、ダイエット食品としても人気が高いとろろ昆布は、1グラム(ひとつまみ分)当たり1千~3千マイクログラムとヨウ素が豊富で、すぐ耐容上限量は超えてしまう可能性がある。「時々5千マイクログラム以上の日があっても構わないが、ヨウ素が排出されるように間隔を空ける。連日大量に食べ続けるのは控えて」と促す。また、みそや納豆、しょう油、豆腐などの原料となる大豆にはヨウ素中毒を防ぐ働きがあり、昆布などと一緒に取るとよい。「昆布だしのみそ汁やきつねうどん、湯豆腐などは、ヨウ素の過剰摂取を防ぐ和食の知恵」と吉田教授は指摘する。
 ◆妊娠中は慎重に 
 一方、「妊娠中や乳児の母親はヨウ素摂取に注意が必要」と話すのは尚絅(しょうけい)大学の西山宗六教授(内分泌学)。
 西山教授が平成12~15年、新生児約3万8千人の甲状腺刺激ホルモン(TSH)値を調べたところ、TSHが高い新生児の母親は妊娠中、正常な新生児の母親の約6倍もヨウ素を摂取していた。妊娠中の過剰摂取は胎児への影響が大きく、TSH値が高いと先天性甲状腺機能低下症の恐れがある。
 西山教授も食生活への注意を促しており、「インスタントの昆布だしには100ミリリットル中に平均約950マイクログラムのヨウ素が含まれていた。妊娠中や授乳中の母親は摂取を慎重に」と話す。

味付け海苔をおやつ代わりに食べていた時期がありました。

好ましくありませんね。

インスタント食品は体に悪いイメージがあるので、過剰摂取には気をつけますが、海苔や昆布などの海草は体に良いというイメージがあるので過剰摂取に気をつけなければいけません。

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