更新日:2016年9月12日.全記事数:3,095件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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スミスリンが逆スイッチ?


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スミスリンローション

医療用で使われていた薬が一般向けに販売されるとスイッチOTCと言われますが、一般向けに販売されていたものが医療用に使われるようになると「逆スイッチ」になります。
そんなことはほとんどありませんが、シラミの薬として一般に売られているスミスリンが、疥癬治療薬として逆スイッチされるという話。

販売名は「スミスリンローション」。
適応は疥癬。

用法は、

通常、1週間隔で、1回1本(30g)を頸部以下(頸部から足底まで)の皮膚に塗布し、塗布後12時間以上経過した後に入浴、シャワー等で洗浄、除去する。

となっている。

シラミだと髪の毛とか陰毛とかに使えばいいだけですが、疥癬だと全身に使うので大変。
頸部以下となっていますが、疥癬は頭部にはあまり出ない模様。

1FTUから成人が全身に塗布する量を推定すると25gになるらしい。
なので30gで全身に塗れる。若干余る。

患者用の説明文書を読むと、「わきの間、外陰部、手・足・指の間(足の裏も)、おしりの間」に丸で囲んであり、重点的に塗る必要があるかな。

塗布後12時間以上経過した後に入浴、ってことは朝塗るか?でも、施設の入浴時間とか早そうだから、寝る前に塗るか。

「ヒゼンダニを確実に駆除するため、少なくとも2 回の塗布を行うこと。」
となっているので、30g×2本の包装単位になっている。
「2 回目塗布以降は1 週ごとに検鏡を含めて効果を確認し、再塗布を考慮すること。」
とも書いてあるので、基本的に1回2本の処方かな。
市販のスミスリンの製造販売元は大日本除虫菊ですが、医療用のスミスリンの製造販売元はクラシエ。

スミスリンシャンプーとパウダーどっちがいい?

シラミが流行っているようです。
「娘がスミスリンシャンプーを何度使ってもダメで、頭をボリボリ掻いている。」
と訴えるお母さん。

スミスリン耐性アタマジラミかも。
「パウダーのほうがいいのかしら?」と聞かれる。

頭についたシラミを駆除するのなら、どちらでも。
シャンプーのほうが卵にも浸透してやっつけるので効果的、とも言われますが、結局2日おきの処置を3~4回繰り返す(7~10日間)のはどちらも同じなので、そんなに効果に差は無いと思われます。

枕とか布団とか帽子などの物にはパウダーを振りかけられるので、頭にはシャンプー、モノにはパウダーと使い分けるのがいいかも。
でも何回もシラミに感染するというのは、友達にシラミの無症候性キャリアの子とかがいるのかも。

毛じらみが頭にうつることは無い?

シラミの種類によって寄生する部位が異なり、アタマジラミは頭髪、コロモジラミは衣服、ケジラミは陰毛部をそれぞれ主な生息場所としており、それぞれそこで繁殖して数を増やします。

なので、アタマジラミが陰毛にうつることも、ケジラミが頭にうつることも少ない。
ケジラミだからといって、わざわざ頭までスミスリンシャンプーは使わなくてもいいです。

スミスリンは卵には効かない?

スミスリンはシラミの卵には効きません。
卵は1週間~10日でふ化しますから、シラミが卵からかえるのを待って退治します。

そのためスミスリンの使用法は、3日に1回ずつ、3~4回繰り返します。
4回目の使用でちょうど10日になり、効果的に退治できます。

スミスリン耐性アタマジラミが増えている?

シラミが寄生した場合、日本では唯一のシラミ駆除剤「スミスリン」を使って駆除します。
しかし、このスミスリンに耐性を持つアタマジラミが国内で確認されています。

シラミで死ぬことはありませんが、かゆいのでどうにかしたいです。
布に付いたシラミは60度前後の熱にさらすと10分くらいで死にます。

タオル、枕カバー、枕などは、洗濯するだけでなく、熱湯に浸して消毒するようにすると効果的です。
頭から熱湯をかぶるわけにもいかないので、男の子ならバリカンで坊主にしてしまいましょう。

しかし女の子はかわいそうなので、そうもいきません。
まさしく、「しらみつぶし」につぶしていくしかありません。

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