2018年10月19日更新.3,349記事.5,704,132文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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塗り薬を塗る量はどのくらい?

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1FTU

薬を塗る量は、患部の広さや1日の使用回数によって異なる。
患部の広さが両手のひらくらいの広さがあって、1日3~4回の使用頻度だとすると、5g1本の処方では数日で無くなってしまう。
次回の受診日が1週間後だとして、物足りない気はするが、医師が数日の使用で十分と考えている可能性もあるので、こちらから積極的に疑義照会することはない。
しかし患者から「これでは足りなくなる不安がある」との申し出を受ければ疑義照会をかける可能性もある。

1FTUは0.5g。
成人の手のひら2枚分。
体表面積の2%。
と言われている。

すると、全身で1回25g。
1日2回で50gとなる。

これはいくらなんでも多すぎる。
ある皮膚科医の経験によると、通常の体格の成人では1回5gチューブを上半身、さらに5gチューブを下半身に要し、全体で10g必要となる、という。
1回で1000gくらいの塗り薬を持っていく患者がいるが、1日3回使ったとしても1日30g、30日で900g。過量になっていないか、確認が必要。

全身に薬を塗るのに必要な量は

ステロイド外用剤を1日2回塗布し、十分な治療効果が得られる必要量を調べた結果は、リドメックス軟膏とパンデル軟膏は片腕にはいずれも1日平均2.3g、1回では1.2gであることが認められています。

片腕は体全体に対して9%の表面積と言われているので、1日2回全身に塗布するためには1日約25gを要することになります。

全身的副作用

外用量については、ベリーストロングクラスのステロイド外用剤の長期使用試験結果より、通常の初期外用量で開始し、症状に合わせて漸減する使用法であれば3ヶ月間使用しても、一過性で可逆性の副腎機能抑制は生じうるものの、不可逆性の全身的副作用は生じない。

3か月以上にわたって1日5ないし10g程度のステロイド外用剤を連日継続して使用することは極めて例外的であるが、そのような例では全身影響に対する十分な検査を定期的に行う必要があり、個々の患者でステロイド外用剤の減量を可能ならしめるような適切な対応が検討されるべきである。

乳幼児、小児においては、より少量の初期外用量で通常開始されるが、体重をもとに1日使用量を成人での使用量から換算し目安とする。

1FTUは本当に0.5gか?

1FTUはチューブの口径が5mmから絞り出したときの量であり、ステロイド外用剤の多くの5gチューブでは0.2g程度にしかならず、指導には注意が必要です。
5gチューブの場合0.2g、25gor50gチューブの場合0.5gと言われている。

アンテベート軟膏5g 内径4.7mm 開封後内径3.7mm 1FTU0.25g
ネリゾナユニバーサルクリーム5g 内径3.4mm 開封後内径1.8mm 1FTU0.24g
グリメサゾン軟膏5g 内径4.2mm 開封後内径2.0mm 1FTU0.22g

1FTUは指1本分?

塗り薬を塗る量の目安としてよく使われるのが、フィンガーチップユニット(FTU)という単位です。

1FTUとは、成人の手のひら(手指含む)二つ分の面積に塗布する適量のことで、軟膏やクリームの場合、5mm口径のチューブで、人差し指の先から第一関節まで押し出した量(約2cm、0.5g相当)となります。

1FTUは、成人の体表面積のおよそ2%に相当する。

ローション剤の場合は、1円玉大の量が1FTUに相当します。

軟膏などを塗布するときは、その部分の面積が大人の手のひらで何枚分に相当するかを導き出し、1回当たりの使用量を逆算します。

成人の片手(手のひらと手の甲)は1FTU、片腕は4FTU、前腕部から腹部は7FTUが目安になります。

指示するときに「指1本分」と言ってしまうと、きっと爪の先から根元まで押し出してしまうと思うので、「約2センチ」と言った方がわかりやすいかと。

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