更新日:2017年2月16日.全記事数:3,190件.

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ベリチームとリパクレオンの違いは?


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慢性膵炎と消化酵素薬

日本消化器病学会による2009年の「慢性膵炎診療ガイドライン」では、脂肪便や体重減少を伴う非代償性の慢性膵炎に対して、消化酵素薬が必須かつ有効であるとされている(グレードA)。

ただ、従来の消化酵素薬(ベリチーム)は力価が低く、常用量の3~12倍もの大量投与が必要とされ、服薬コンプライアンスの維持が難しかった。

リパクレオン(パンクレリパーゼ)は11年8月に発売されたパンクレアチン製剤である。

従来のパンクレアチン製剤に比べ高い力価を有しているため、大量投与が不要である。

有効成分のリパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼのうち、特に脂肪分解酵素であるリパーゼの力価が従来製剤の約8倍と高いことから、脂肪便の改善に、より効果的と考えられる。

また、一般にパンクレアチン製剤は胃の酸性条件下で失活するためコーティングが施されてるが、リパクレオンは腸溶性コーティング剤のヒプロメロースフタル酸エステルが従来製剤より多く、可塑剤にクエン酸トリエチルおよびセタノールを用いることで、耐酸性を高めている。

さらに、リパクレオンの粒子径は約1.0mmと従来製剤より小さく、服用後速やかに十二指腸に到達することが期待できる。

顆粒サイズによる胃幽門部の通過時間の相違を調べた研究では、直径1.8~2.0mmよりも1.0~1.2mmの方が速やかに通過したと報告されている。

なお、リパクレオンの剤形には顆粒のほかカプセル剤がある。

カプセルは胃に到達後1~2分で溶解し、充填された顆粒が胃内に拡散する仕組みとなっている。

ベリチームと膵炎

膵臓性消化酵素薬であるベリチーム配合顆粒の投与は、膵酵素を補うとともに、膵臓からの消化酵素分泌を抑制することが主な目的である。
膵臓からの消化酵素の分泌は、小腸上部の膵酵素の量で制御されており、小腸上部における酵素量をベリチームなどの消化酵素剤によって外部から補うことで、膵からの外分泌を抑制できると考えられるためである。

また同薬は、胃酸によりその活性が低下するため、ファモチジン(ガスター他)などのH2受容体桔抗薬やプロトンポンプ阻害薬(PPI)と併用されることが多い。

参考書籍:日経DI2012.2

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