2018年10月19日更新.3,349記事.5,704,132文字.

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第一選択で使えない緑内障治療薬

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第一選択で使えない緑内障治療薬

眼科の門前に勤めているわけではないので、新規に緑内障治療薬が処方されるケースは少ないですが、たまにある。

その際、いきなりザラカムが処方されていたりすることもあるが、配合剤の原則としては、添付文書に以下の記載がある。
「原則として、単剤での治療を優先すること。」

「原則として」ということなので、ケースバイケースでいきなりの処方もあり得ると考えられる。
疑義照会すべきかどうかは各薬剤師の判断にお任せするとして、配合剤に限らず、第一選択薬として使うべきではない?緑内障治療薬をリストアップしてみる。

分類商品名第一選択添付文書の記載
プロスタグランジン関連薬レスキュラ
プロスタグランジン関連薬キサラタン
プロスタグランジン関連薬トラバタンズ
プロスタグランジン関連薬タプロス
プロスタグランジン関連薬ルミガン
交感神経刺激薬ピバレフリン
α2刺激薬アイファガン×【効能効果】次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合:緑内障、高眼圧症
β遮断薬チモプトール/リズモン
β遮断薬チモプトールXE/リズモンTG
β遮断薬ミケラン/ミケランLA
β遮断薬ミロル
β遮断薬ベトプティック/ベトプティックエス
β遮断薬ハイパジール/ニプラノール
ROCK阻害薬グラナテック×【効能効果】次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合:緑内障、高眼圧症
α1遮断薬デタントール×【効能効果】次の疾患において、他の緑内障治療薬で効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症
炭酸脱水酵素阻害薬トルソプト×【効能効果】次の疾患で、他の緑内障治療薬で効果不十分な場合の併用療法: 緑内障、高眼圧症
炭酸脱水酵素阻害薬エイゾプト×【効能効果】次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合: 緑内障、高眼圧症
PG関連薬+β遮断薬ザラカム×原則として、単剤での治療を優先すること。
PG関連薬+β遮断薬ミケルナ×原則として、単剤での治療を優先すること。
PG関連薬+β遮断薬デュオトラバ×原則として、単剤での治療を優先すること。
PG関連薬+β遮断薬タプコム×原則として、単剤での治療を優先すること。
β遮断薬+炭酸脱水酵素阻害薬コソプト×【効能効果】次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症 単剤での治療を優先すること。
β遮断薬+炭酸脱水酵素阻害薬アゾルガ×【効能効果】次の疾患で、他の緑内障治療薬が効果不十分な場合:緑内障、高眼圧症  単剤での治療を優先すること。

α2刺激薬のアイファガン、ROCK阻害薬のグラナテック、α1遮断薬のデタントール、炭酸脱水酵素阻害薬のトルソプト・エイゾプトは、「他の緑内障治療薬が効果不十分又は使用できない場合」という選択肢になるので、まず他の治療を優先させるべきで第一選択では使えない。
とにかく、緑内障治療では、プロスタグランジン関連薬かβ遮断薬をまず使いなさいというわけだ。

上でも述べたが、ザラカムなどの配合剤は「原則として」第一選択にすべきではなく、各成分の薬剤の単剤から処方するのが「原則である」と言っている。

ただ、配合剤の中でも「PG関連薬+β遮断薬」ではない、コソプトとアゾルガについては、「原則として」という文言がなく「単剤での治療を優先すること。」と記載されているので、他の配合剤よりも強めに第一選択としての使用を禁止している。

しかし緑内障治療薬を眼科医以外が処方することは考えられないので、もしコソプトやアゾルガがいきなり処方されていたとしても、単剤での治療が優先されることを知らずに処方したとは考えられない。疑義照会しても、冷たく「そのままで」という回答が返ってきそうだが、保険薬剤師として疑義照会いたしましょう。

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