2018年6月5日火曜更新.3,267記事.5,316,431文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ロキソニンは貧血患者が飲んじゃダメ?

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ロキソニンSのしてはけいないこと

医療用のロキソニンではなく、市販のロキソニンS錠について。

ロキソニンS錠の「してはいけないこと」には以下のように書かれている。

1.次の人は服用しないで下さい。
 (1)本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人
 (2)本剤又は他の解熱鎮痛薬,かぜ薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人
 (3)15歳未満の小児
 (4)医療機関で次の治療を受けている人
  胃・十二指腸潰瘍,肝臓病,腎臓病,心臓病
 (5)医師から赤血球数が少ない(貧血),血小板数が少ない(血が止まりにくい,血が出やすい),白血球数が少ない等の血液異常(血液の病気)を指摘されている人
 (6)出産予定日12週以内の妊婦
2.本剤を服用している間は,次のいずれの医薬品も服用しないで下さい。
 他の解熱鎮痛薬,かぜ薬,鎮静薬
3.服用前後は飲酒しないで下さい。
4.長期連続して服用しないで下さい。
(3~5日間服用しても痛み等の症状が繰り返される場合には、服用を中止し、医師の診察を受けて下さい)

貧血の人にはロキソニンS錠を販売できない。

医療用のロキソニンには、このような禁忌は書かれていない。
近いものに「重篤な血液の異常のある患者[血小板機能障害を起こし、悪化するおそれがある。]」という記載はあるが、貧血を重篤な血液の異常とはとらえないだろう。

婦人科で、生理による鉄欠乏性貧血でフェロミア、生理痛でロキソニンという処方はありふれている。

OTCで貧血患者が飲めないのは、胃潰瘍による胃出血からの貧血悪化の懸念からということのようだが、イマイチ納得できない。
そのような理由であれば、イブプロフェン製剤やアスピリン製剤の「してはいけないこと」にも記載して然るべきだろう。

ただ、貧血であっても「医師から赤血球数が少ないと指摘されている人」でなければ、服用可能であるので、自覚症状や既往だけで「貧血かも」と思っているお客さんには販売可能である。

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