2019年1月19日更新.3,354記事.5,853,216文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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エリキシル剤にはアルコールが入っている?

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エリキシル剤

エリキシル剤という飲み薬があります。
フェノバールエリキシル、デカドロンエリキシル、ジゴキシンエリキシルなどです。
シロップとはちょっと違う。

これらの薬はアルコールを含有しています。デカドロンエリキシルは5%のアルコールを含有しています。
ビールぐらいになるでしょうか?

これらのエリキシル剤は子供が飲む薬です。
子供にアルコールを飲ませても大丈夫なのでしょうか?
新生児や乳幼児へのアルコールの大量投与はきわめて危険であるが、医師が処方した用量や市販薬を年齢や体重に応じた用量服用することでの有害事象はほとんど報告されていない。

量的には1日数mLなので多くない量です。
アルコールの許容量はわかっていませんが、授乳中のアルコールにも神経を使っている母親からしたら、数mLでも不安に感じるのではないでしょうか?
ただ今までエリキシル剤を飲んで急性アルコール中毒になった乳幼児の報告なども無いようなので、この程度の量であれば問題ないのだとは思います。

エタノールの許容量

欧米におけるエタノールの摂取許容量は以下のようになっている。

EMA(欧州医薬品審査庁)
6歳未満:最大許容エタノール血中濃度0.01g/L
6~12歳未満:最大許容エタノール血中濃度0.125g/L
12歳以上:最大許容エタノール血中濃度0.125g/L

フランス
最大許容エタノール血中濃度0.125g/L

WHO(世界保健機関)
最大許容エタノール血中濃度0.1g/L

たとえばアルコール度数5%のエリキシル製剤を体重10kgの小児に10mL飲ませたとすると、
エタノールの分布容積を0.6L/kg、エタノールの比重を0.8として計算し、
エタノールの推定血中濃度は、(0.5×0.8)÷(0.6×10)=0.067g/L

許容範囲とみてよいでしょうか。

エリキシル剤は不老不死の薬?

エリキシル剤とは、「通例、甘味及び芳香のあるエタノールを含む澄明な液状の内用剤である」と、日本薬局方には書かれています。

フェノバールエリキシルとか、デカドロンエリキシルとか。

elixir、エリクサーとも読む。
エリクサーと聞くと、ファイナルファンタジーを思い出します。

エリクサーをウィキペディアで調べると、「錬金術に於ける薬。飲めば不老不死となることができると伝えられる霊薬、万能薬。」
すごいぜ、エリキシル剤。

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