更新日:2017年12月6日.全記事数:3,190件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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体表面積で投与量を決める薬


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体表面積の計算方法

薬の投与量を決めるときに、体の大きさで投与量を変える必要性のある薬もある。
子供に薬を飲ませるときに、大人と同じ量では効きすぎるのは当然ですね。しかし、成人量については、体の大きさで違いの無い薬がほとんどである。池乃めだかでもマツコ・デラックスでも同じ量を投与するという薬がほとんどである。

小児用の薬であれば、体重を目安として〇〇mg/kgと、体重によって用量が変わるケースが多い。
しかし、中には「体表面積」という体の表面積を計算して、薬の投与量を決めるものもある。

確かに、身体の大きさを測るには、体重よりも体表面積のほうが適している。

体表面積の計算方法には、デュポア式新谷式藤本式などがある。
デュポア式=身長の0.725乗×体重の0.425乗×0.007184
新谷式=身長の0.725乗×体重の0.425乗×0.007358
藤本式=身長の0.663乗×体重の0.444乗×0.008883

例えば、身長160cmで体重50㎏の人(A)と、身長160㎝で体重100㎏の人(B)の体表面積をそれぞれの式で求めると、
(A)
デュポア式=1.50112
新谷式=1.53748
藤本式=1.4596
(B)
デュポア式=2.01536
新谷式=2.06418
藤本式=1.9856
となる。

体重で比較すれば、2倍の差がありますが、体表面積ではそれほどの差はつかない。
「体重100㎏の人は体重50㎏の人の倍の量薬を飲まないと効かないの?」というような質問を受けたことは無いだろうか?
そのときは、「体表面積ではそれほど差はつかないんです。」と答えるとインテリっぽい。

薬の投与量で「体表面積」を使う薬の代表格といえば、抗がん剤の「ティーエスワン(TS-1)」である。
そのほか、ゼローダ錠、タルグレチンカプセル、タンボコール錠(小児)、テモダールカプセル、フルダラ錠、ブフェニール錠、ブレーザベスカプセル、ロンサーフ配合錠、塩酸プロカルバジンカプセルなどがある。

プレドニン錠を悪性リンパ腫に用いる場合に、
「悪性リンパ腫に用いる場合,抗悪性腫瘍剤との併用において,1日量として100mg/m2(体表面積)まで投与できる。」
という記載もある。

しかし、さほど多くはないので、これらの薬が処方された際には、必ず身長と体重を聞いて、投与量に問題がないか確認しよう。

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