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アデムパスとアドシルカの違いは?
公開. 更新. 投稿者:心不全/肺高血圧症.この記事は約2分42秒で読めます.
3,904 ビュー. カテゴリ:アデムパスとは?
新しい薬の勉強しなきゃ。
アデムパス。
薬効分類は、可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤。
新規作用機序の薬。
肺高血圧症の治療薬です。
肺高血圧症の薬と聞くと、薬価高いんだろうなあ、と想像しますが、アデムパス錠0.5mgで1錠673.4円、1.0mgで1錠1,346.8円、2.5mgで1錠3,366.9円とやっぱり高いのでした。
アデムパスの作用機序は、
内因性一酸化窒素(NO)に対する可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の感受性を高める作用とNO非依存的に直接sGCを刺激する作用の2つの機序を介し,環状グアノシン一リン酸(cGMP)の産生を促進する.
肺高血圧の治療では、肺動脈が狭くなっているので、肺動脈を拡張するような薬が用いられる。
アドシルカのようなホスホジエステラーゼ-5阻害薬の作用機序は、
肺血管平滑筋における主要なcGMP分解酵素であるPDE5を選択的に阻害することにより、肺組織中のcGMPを有意に増加させ血管弛緩反応を発現する。
アデムパスはcGMPの産生を促進し、アドシルカはcGMPの分解を阻害する。
併用しちゃダメなのかな。
と、思ったら併用禁忌でした。
硝酸剤の併用も同様に禁忌です。
慢性血栓塞栓性肺高血圧症とは?
アデムパスの効能効果は、「外科的治療不適応又は外科的治療後に残存・再発した慢性血栓塞栓性肺高血圧症」となっている。
レバチオやアドシルカは、「肺動脈性肺高血圧症」
肺高血圧(PH:Pulmonary hypertension)の種類は、大きく分けると、
①肺動脈性肺高血圧症(PAH:Pulmonary Arterial Hypertension)
②左心系疾患に伴う肺高血圧症
③肺疾患または低酸素症による肺高血圧症
④慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH:chronic thromboembolic pulmonary hypertension)
⑤原因不明の複合要因による肺高血圧症
という5種類に分けられるそうな。
しかし、アデムパスが慢性血栓塞栓性肺高血圧症にしか効かず、アドシルカが肺動脈性肺高血圧症にしか効かないというわけではなく、肺高血圧症であればいずれにも効くと思われる。
高い薬なので、使用患者数の制限などを意図した適応の範囲かと思われる。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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