2024年4月29日更新.2,754記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

顔に塗ってはいけない塗り薬

【PR】

顔に塗布しない

塗り薬の使用部位の指示について、ストロンゲストのステロイドはあまり顔に塗らないほうがいいだろう、とは思うが、それ以外あまり気にしたことは無い。

添付文書上、顔に塗ってはいけないと明記されている塗り薬には以下の物がある。

医薬品名添付文書の記載
ディビゲル1mg胸部、顔、外陰部及び粘膜には塗布しないこと。
ドボネックス軟膏50μg/g顔面には使用しないこと。
ドボベットゲル顔面の皮疹及び粘膜には使用しないこと。
ドボベットフォーム顔面の皮疹及び粘膜には使用しないこと。
ドボベット軟膏顔面の皮疹及び粘膜には使用しないこと。
ル・エストロジェル0.06%顔面、乳房、外陰部及び粘膜には塗布しないこと。

最強ランクのステロイド、デルモベート軟膏の添付文書にも、「皮膚萎縮、ステロイド潮紅などの局所的副作用が発現しやすいので、特に顔面、頸、陰部、間擦部位の皮疹への使用には、適応症、症状の程度を十分考慮すること。」と注意書きがあるだけで、顔への使用が禁止されているわけではない。

頭部に使うデルモベートスカルプローションでも同様の記載があるだけで、顔への使用を禁止しているわけではない(保険請求上は問題があるかもしれないが)。

ドボネックスやエストラジオールの塗り薬が顔に禁止となっているのは、顔は皮膚が薄く経皮吸収が良いので、効きすぎてしまう恐れがあるからである。しかし、それを言ったらどの塗り薬も同じである。
他のビタミンD3外用薬(ボンアルファ、オキサロール)のほうが安全とも言えないだろうが、ボンアルファやオキサロールは顔に禁止とはなっていない。

女性ホルモンの塗り薬は美肌効果を期待する患者もおり、顔に塗布することも考えられるため、添付文書上禁止されていることを強く伝える必要がある。

【PR】
薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、【PR】薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

【PR】

コメント

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


カテゴリ

本の紹介

yakuzaic
yakuzaic/著
2023年09月14日発売

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
座右の銘:習うより慣れろ。学ぶより真似ろ。
SNS:X(旧ツイッター)
プライバシーポリシー
にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

最新の記事


人気の記事

検索

【PR】