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顔に塗ってはいけない塗り薬
公開. 投稿者:皮膚外用薬/皮膚病.この記事は約1分0秒で読めます.
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顔に塗布しない
塗り薬の使用部位の指示について、ストロンゲストのステロイドはあまり顔に塗らないほうがいいだろう、とは思うが、それ以外あまり気にしたことは無い。
添付文書上、顔に塗ってはいけないと明記されている塗り薬には以下の物がある。
医薬品名 | 添付文書の記載 |
---|---|
ディビゲル1mg | 胸部、顔、外陰部及び粘膜には塗布しないこと。 |
ドボネックス軟膏50μg/g | 顔面には使用しないこと。 |
ドボベットゲル | 顔面の皮疹及び粘膜には使用しないこと。 |
ドボベットフォーム | 顔面の皮疹及び粘膜には使用しないこと。 |
ドボベット軟膏 | 顔面の皮疹及び粘膜には使用しないこと。 |
ル・エストロジェル0.06% | 顔面、乳房、外陰部及び粘膜には塗布しないこと。 |
最強ランクのステロイド、デルモベート軟膏の添付文書にも、「皮膚萎縮、ステロイド潮紅などの局所的副作用が発現しやすいので、特に顔面、頸、陰部、間擦部位の皮疹への使用には、適応症、症状の程度を十分考慮すること。」と注意書きがあるだけで、顔への使用が禁止されているわけではない。
頭部に使うデルモベートスカルプローションでも同様の記載があるだけで、顔への使用を禁止しているわけではない(保険請求上は問題があるかもしれないが)。
ドボネックスやエストラジオールの塗り薬が顔に禁止となっているのは、顔は皮膚が薄く経皮吸収が良いので、効きすぎてしまう恐れがあるからである。しかし、それを言ったらどの塗り薬も同じである。
他のビタミンD3外用薬(ボンアルファ、オキサロール)のほうが安全とも言えないだろうが、ボンアルファやオキサロールは顔に禁止とはなっていない。
女性ホルモンの塗り薬は美肌効果を期待する患者もおり、顔に塗布することも考えられるため、添付文書上禁止されていることを強く伝える必要がある。
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