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熱中症予防にOS-1はダメ?
公開. 更新. 投稿者:栄養/口腔ケア.この記事は約1分28秒で読めます.
2,315 ビュー. カテゴリ:熱中症予防にと経口補水液はダメ
熱中症予防に経口補水液を飲む、という人がいる。
市販のORS(Oral Rehydration Solution:経口補水液)500mL中のNa含有量は食塩に換算すると、多いもので1.5g程度。
味噌汁1杯や中くらいの梅干し1個分に相当する。
脱水予防として常用すれば、たちまち塩分の過剰摂取となる。
カリウム(K)も多く含まれているため、薬局でORSを販売する際には、購入者がNaやKを制限すべき疾患を抱えていないか、常用しないなど正しい飲用方法を理解しているか、きちんと確認し、説明することが重要。
水分補給に適した飲み物
脱水予防としてであれば水分摂取の手段は、アルコール以外であれば、水やお茶など何でもよい。
腎機能が低下している患者の場合、緑茶や紅茶よりもカリウム濃度の低い麦茶が好ましい。
ORS
ORSは、水に塩分(Na:ナトリウム)やカリウム(K)などの電解質や糖を溶解したもの。
おおむね、浸透圧が体液(285mOsm/L)以下で、ナトリウムイオン(Na+)とブドウ糖のモル濃度比率が1対1~2を超えないものをORSと呼ぶことが多い。
ORSの飲み方
ORSの飲み方としては、500mLを1時間くらいかけて少しずつ飲むとよい。
一気に飲むと、水分の吸収効率が下がる恐れがあるため。
ORSは薄める、凍らせる、とろみをつけるなどすると、濃度が変わってしまい、本来の補水効果が得られなくなるため注意する。
飲水量が不足しがちで、筋肉の保水力なども落ちている高齢者には、コップ半分~1杯(100~200mL)を1日8回、2時間おきなど、こまめに飲むことが勧められる。
特に医師の指示を受けていなければ、食事とは別に、1日1.2~1.5L程度の水分を経口摂取するのが理想的。
就寝前に水を飲むと夜間トイレに行くのが嫌だという人には、就寝前の水分は口に含む程度にして、枕元にペットボトルなどを置いておき、目が覚めたらまた飲むといったように習慣づけるとよい。
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