2024年11月20日更新.2,474記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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薬についているアルファベットの意味

アルファベットの意味

薬剤師

CRとかHDとかODってどういう意味?

医薬品名にアルファベットが付いているものは多い。
同一名称でアルファベットの違う薬は、調剤ミス、入力ミスの温床になっているので、監査時により注意が必要です。

アダラートLと間違えてアダラートCRを調剤したり。
ファモチジンOD錠と間違えてファモチジン錠を調剤したり。

アルファベットの意味なんて知らなくても、どういう種類があるのかさえ知っていれば調剤ミスは防げますが、、、

マジンガーZのZの意味なんて知らなくても楽しめますし。(ちなみにZはアルファベットの最後の文字であることから究極という意味。ドラゴンボールZも)

アルファベット医薬品名英語意味
Aアラセナ AAra-A (adenine-arabinoside)成分(ビダラビン)の略号由来
Aアルダクトン AAbsorption(吸収)以前販売の 100 mg 錠より吸収がよい
Aインタールエアゾル AAlternate(代替え)代替フロン製剤
Aクリアミン AAce頭痛薬のエース
Aチョコラ AVitamin A成分名(ビタミン A)由来
AプルスマリンAAmbroxol成分名(アンブロキソール)由来
APキョーリンAP2配合顆粒AP2治験番号(AP2)由来
AQアルデシンAQ ネーザルAqua水のような、透明な、というイメージ
ATPATP腸溶錠Adenosine triphosphate disodium成分名(アデノシン三リン酸二ナトリウム)の略号
AZAZ点眼液Azulene主成分が水溶性アズレン
B硫酸ポリミキシンBType BポリミキシンはA,B,C,D,Eの5つのタイプに分けられ、その中でBを製剤化した
BMミヤBMButyricum MIYAIRIミヤイリ菌(成分名由来)
CGSプラスターCCool冷感タイプの貼付剤
GSは成分のGlycol salicylate
CコリマイC点眼Colistin sodium methanesulfonate、 Chloramphenicol、 Chondroitin sulfuric acid Na成分名由来
CAアスパラCACalcium(カルシウム)成分名(L-アスパラギン酸カルシウム)由来
CRアダラートCRControlled Release成分の放出を制御した薬剤
DアリセプトDDisintegration口腔内崩壊錠
DエアゾリンD1Dermatic(皮膚の)皮膚に噴霧する製剤
DガスターDOrally Disintegrating Tablet
Development
口腔内崩壊錠(ガスターOD錠の改良【進化】型)
DストメリンDDexamethasone"ストメリン"にデキサメタゾンを配合した製剤
DヒダントールDフェノバルビタール100mgに対するフェニトイン量の違いを表したものフェニトイン量:
A:50mg、B:100mg、C:150mg、D:200mg、E:250mg、F:300mg
但し製剤はD~Fのみ
DフロリードDDermatology皮膚科学
DメトリジンDDisintegrate口腔内崩壊錠
DPリンデロンDPBetamethasone Dipropionate成分名由来
EタフマックEEnzyme酵素製剤
EトプシムEクリームEmollient基剤がエモリエント(Emollient)ベース
EヒダントールEフェノバルビタール100mgに対するフェニトイン量の違いを表したものフェニトイン量:
A:50mg、B:100mg、C:150mg、D:200mg、E:250mg、F:300mg
但し製剤はD~Fのみ
Eユーエティ E 顆粒Enteric腸溶製剤
ECヴァイデックスECカプセルEnteric-Coated腸容性コーティング
EDヘパンEDElemental Diet各成分(Elemental)を含む食物(Diet)
EEネオメドロールEE軟膏Eye and Ear目と耳に適応あり
ENアザルフィジンENEnteric腸溶製剤
ENアミノレバンENEntero Neutrition経腸栄養
EPLEPLカプセルEssential Phospholipid必須リン脂質
FアリナミンFTetrahydrofurfuryl 基アリナミンにこの基が結合したもの
FヒダントールFフェノバルビタール100mgに対するフェニトイン量の違いを表したものフェニトイン量:
A:50mg、B:100mg、C:150mg、D:200mg、E:250mg、F:300mg
但し製剤はD~Fのみ
FフルコートFFradiomycin硫酸フラジオマイシンを配合
FADFAD錠Flavin Adenine Dinucleotide成分名(フラビンアデニンジヌクレオチド)の略号
FPポンシルFPFine Particle(微粉末)結晶型から微粉末に変えることによりバイオアベイラビリティをよくした製剤
FU5-FU錠5-fluorouracil成分名(フルオロウラシル)の略号
GアルロイドGGastric(胃の)胃に対する薬剤
GセデスGGranules剤形(顆粒)由来
GテルギンGGranules剤形(顆粒)由来
HエンシュアHHigh Calorieエンシュアよりもカロリーが 50 % 高い
HオイラックスHHydrocortisoneオイラックスに Hydrocortisone が含有されている
HヒスロンHHigh Doseヒスロンよりも用量が高い
(ヒスロン錠; 5mg、ヒスロン H 錠; 200 mg)
HDアイミクス配合錠HD、アトーゼット配合錠HD、イルトラ配合錠HD、エカード配合錠HD、エクメット配合錠HD、ザクラス配合錠HD、ソニアス配合錠HD、プレミネント配合錠HD、メタクト配合錠HD、メトアナ配合錠HD、モビコール配合内用剤HD、ユニシア配合錠HD、リオベル配合錠HD、ルナベル配合錠HD、レザルタス配合錠HD、ロスーゼット配合錠HDHigh Dose高用量
IDUI. D. U. 点眼液Idoxuridine(I. D. U.)抗ウイルス剤の略名
KアスパラKカリウム(K)カリウム製剤
KカタリンK点眼液Karyu顆粒(用時溶解する錠剤を顆粒に改良した製剤)
KグルコンサンKカリウム(K)カリウム製剤
KYハーフジゴキシンKY錠Kyoto製造元が京都薬品工業株式会社
LアダラートLLong acting持続型
LセロケンLLong acting持続型
LブロクリンLカプセルLong acting持続型
LプロスタールLLong acting持続型
LペルサンチンLLong acting持続型
LムコサールLLong acting持続型
LAペルジピンLALong Acting持続型
LAミケランLALong Acting持続型
LDアイミクス配合錠LD、アトーゼット配合錠LD、イルトラ配合錠LD、エカード配合錠LD、エクメット配合錠LD、ザクラス配合錠LD、ソニアス配合錠LD、プレミネント配合錠LD、メタクト配合錠LD、メトアナ配合錠LD、モビコール配合内用剤LD、ユニシア配合錠LD、リオベル配合錠LD、ルナベル配合錠LD、レザルタス配合錠LD、ロスーゼット配合錠LDLow Dose低用量
Mエストラダーム MMild皮膚刺激が従来品よりもマイルド
MオーソM-21Monophasic一相性の経口避妊薬
MパルタンMMaleateマレイン酸塩
MミドリンM点眼Myopia近視(Myopia)
MPスプレキュMPMicroparticleマイクロパーティクルによる徐放性製剤
MSプロナーゼMSMucous Solubilizer粘液(Mucous)溶解剤(Solubilizer)
MSMSコンチンMorphine Sulfate成分名(硫酸モルヒネ)由来
MSMS冷湿布Methyl Salicylateサリチル酸メチル含有
NイノレットN、ノボリンN、ノボレットN、ヒューマカートN、ヒューマリンN、ペンフィル NNPH(neutral protamine hagedorn)中間型イソフェンインスリン製剤
NガスロンNNihon shinyaku似た商品名(ガスコン)と区別するため(日本新薬の製品)
NベトネベートNNeomycin硫酸フラジオマイシン(別名ネオマイシン)配合
NユベラNNicotinateビタミン E とニコチン酸を結合させた誘導体
Naコンクライト NaNaCl成分名(塩化ナトリウム)由来
ODナゼアODOral Disintegrant口腔内崩壊錠
PアタラックスPPamoateパモ酸塩
PエレンタールPPediatrics小児用
PエンドキサンPPrompt敏速な(速溶錠にして、AUC のバラツキを少なくした製剤)
PトランコロンPPhenobarbital臭化メペンゾラート(トランコロン)とフェノバルビタールとの合剤
PマグコロールPPowder粉末状
PミドリンPPhenylephrineフェニレフリン配合
PリスモダンPPhosphateリン酸塩
PDエンピナースPDPure Doubleエンピナースは以前配合剤であったが、その中のプロナーゼだけ(pure)を倍量(double)にした製剤
PLPL顆粒pylon一般用医薬品として発売した総合感冒薬パイロンの転語
RイノレットR、ノボリンR、ノボレットR、ヒューマカートR、ヒューマリンR、ペンフィルRRegular or Rapid速効型インスリン製剤
RエンテロノンRResistance多剤耐性乳酸菌製剤
RカプトリルRRetard持効性製剤
RステリクロンR 液Redステリクロン W との識別のため赤色を付けた
(ステリクロン R には界面活性剤を含有しており、粘膜系への消毒には使用できない)
RセパミットRRetard持効性製剤
RセレニカRRetard持効性製剤
RデタントールRRetard持効性製剤
RデパケンRRetard持効性製剤
RニトロールRRetard持効性製剤
RヘルベッサーRRetard持効性製剤
RリスモダンRRetard持効性製剤
RMゾーミックRMrapidly melt in mouth口腔内速溶錠
SS・アドクノンShin(新)新しいアドレノクロム誘導体
SインフリーSカプセルSoftソフトカプセル
SエパデールSSmall, Smooth and Seamless capsule剤形(直径約4 mmの球形の軟カプセル)に由来
SダラシンSSolution剤形(溶解型注射剤)に由来
SチラーヂンSSynthesis合成
SビクシリンSStrong or Superクロキサシリンを加えることにより、従来品より効果増強
SブレオSSulfate硫酸塩
SプロタノールSSlow and Small吸収がゆるやかな小型の徐放錠
SホスミシンSSodiumナトリウム塩
SマーズレンSStrong単剤よりも強い力価を示す(だろう)
SMSM散Sankyo, Magen Mitte三共が開発したMagen Mittel(ドイツ語の胃薬)
SPインテバンSPSpansule製剤上の特徴(スパンスルー製剤)
SRナボールSRSlow Release剤形の特徴に由来(徐放性)
SRベザトールSRSlow Release剤形の特徴に由来(徐放性)
STアズノールSTSustained Release Tablets剤形(徐放性の口腔内挿入錠)に由来
TソリタT1. Takeda
2. Takatu
1. 販売が武田製薬
2. 当時東大の高津教授が開発した
TダラシンTゲルfor Topical use局所用
TノリニールT28Triphasic pill3相性ピル
TパンスポリンTTablet剤型(錠剤)由来
TフランセチンTパウダーTrypsinトリプシン含有製剤
TGリズモンTGThermosetting Gel熱応答ゲル
TTSエストラダームTTSTransdermal Therapeutic System経皮吸収型製剤
TTSニトラダーム TTSTransdermal Therapeutic System経皮吸収型製剤
UアルギUUrea尿素サイクル異常症治療薬
UウラリットUUrine酸性尿改善剤
UキャベジンUvitamine Uビタミン U(メチルメチオニンスルホニウム)が成分
UDインタール点眼液UDUnit Dose一回量使い捨てのディスポーザブルタイプ
VオキナゾールVVagina膣(vagina)剤
VリンデロンVValerateベタメタゾンの吉草酸エステル(Valerate)
VワッサーVVitamin総合ビタミン剤
VGリンデロンVGValerate + Gentamicinベタメタゾンの吉草酸エステルとゲンタマイシンの配合剤
WステリクロンW 液Whiteステリクロン R との識別のため
(ステリクロン R には界面活性剤を含有しており、結膜のうや外陰・外性器などの粘膜系への消毒には使用できないが、W は使用できる)
XEチモプトールXEextended efficacy従来型よりも効果が持続
ZアーキンZ意味なし最後の・究極の・最強の(アルファベットの最後の文字だから)
薬剤師

勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。

先生

そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。

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yakuzaic
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職業:薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
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著書: 薬局ですぐに役立つ薬剤一覧ポケットブック
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