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鉱質コルチコイドと糖質コルチコイドの違いは?
公開. 更新. 投稿者:免疫/リウマチ.この記事は約1分56秒で読めます.
11,860 ビュー. カテゴリ:ステロイド
広く一般に「ステロイド」と呼ばれるステロイド製剤は、体内で分泌される副腎皮質ステロイドホルモンの一種である、糖質コルチコイドが基となっています。
コルチコイドとは、副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの総称です。
副腎は、左右の腎臓の上端に位置する内分泌器官で、髄質を囲む皮質はさらに3層に分けられ、外側からそれぞれ鉱質コルチコイド、糖質コルチコイド、性ホルモンが分泌されます。
アルドステロンを代表とする鉱質コルチコイドは、腎臓でのナトリウム・水の再吸収、カリウムの排池を促し、水・電解質バランスの調整に関与します。
一方、ヒドロコルチゾン(コルチゾール)を代表とする糖質コルチコイドは、糖・脂質・蛋白の代謝に関与するとともに、強い抗炎症作用を有します。
とはいえ、両者は相対的にそれぞれの作用が強いというだけの分類であり、実は両者ともに双方の作用を併せ持っています。
このため現在は、基となったヒドロコルチゾンの構造を修飾することで、薬理作用として期待する糖質コルチコイド作用(強い抗炎症作用と免疫抑制作用〉を高め、副作用として水・電解質バランスを崩す鉱質コルチコイド作用を減弱させた合成ステロイドが主に使用されています。
参考書籍:クレデンシャル2013.10
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