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フィブラストスプレー1本で何回噴霧できる?
公開. 更新. 投稿者:褥瘡.この記事は約2分12秒で読めます.
19,375 ビュー. カテゴリ:フィブラストスプレーの使用可能回数は?
フィブラストスプレーって何回使えるの?
褥瘡治療薬のフィブラストスプレーには、フィブラストスプレー250とフィブラストスプレー500がありますが、それぞれ何噴霧ずつできるのでしょうか?
フィブラストスプレーの添付文書では、
「5噴霧(トラフェルミン(遺伝子組換え)として30μg)」と書いてあるので、1プッシュの量が6μg。
500μgだと500/6=83.333で理論上は83噴霧分。
250μgだと250/6=41.666で41噴霧分。
回数としては、500μgだと500÷30(5噴霧)=16.6666回分
250μgだと250÷30(5噴霧)=8.3333回分
フィブラストスプレー500が約2週間分で、フィブラストスプレー250が約1週間分といったところ。
複数個所に使ったら、すぐ無くなってしまう。
「1日投与量はトラフェルミン(遺伝子組換え)として1000μgを超えないこと。」となっているので、1日500μgを2本使える。
しかしフィブラストスプレー500μgの値段(薬価)は1本1万円以上します。2本で2万円という価格。
3本処方されて自己負担1万円オーバーという、火傷の治療にしては値が張る治療法なので、患者はビックリします。ジェネリックがあれば使いたいところですが、ジェネリックは販売されていません。
私の中では金額聞いてビックリランキング1位です。
2位はバルトレックス、3位はイグザレルトあたり。
フィブラストスプレーは1回5噴霧?
皮膚科の門前に異動したので勉強。
大体溶かしてから渡すことになるんだろうな。
5回空噴霧もしてあげるか。
・噴霧器は約5cm離すことにより、直径約6cmの円形状に噴霧されるように設計されているので、投与距離を加減しないこと。
5cm離して5回スプレー。
必ず5噴霧しないといけないのかどうか。
処方せんに1回2~3噴霧って指示があったりすることもある。
言わなくても、5cmくらい離すと思いますが。
フィブラストスプレーをやけどに使っていい?
フィブラストスプレー(トラフェルミン)は、血管内皮細胞や線維芽細胞などに存在する線維芽細胞増殖因子(FGF)受容体に特異的に結合し、血管新生作用や肉芽形成促進作用などを示す薬です。
褥瘡や皮膚潰瘍に使用され、上皮化を早める、肥厚性瘢痕を抑制するなどの効果が期待できるが、同薬の適応は「熱傷潰瘍」であり、潰瘍がみられない程度の軽い熱傷にはほかの治療法を考慮する必要がある。
bFGF製剤については、受傷早期からの使用において高い有用性が報告されているが、同薬だけでは湿潤環境が得られない。
そのため、重層する外用薬や皮膚欠損用創傷被覆材の併用が必要となる。
ガイドラインにおいても、創傷被覆材をⅡ度熱傷に用いてよいとされている。
1日1回、患部にフィブラストスプレーを噴霧後、30秒ほど待った後に軟膏を塗布し、創傷被覆材を貼付する。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
4 件のコメント
フィブラストスプレーをうっかり冷蔵庫に入れ忘れてしまいました。
部屋の温度は25度で3時間ほど放置してしまいました。
気づいてすぐに冷蔵庫に入れましたがそのまま使用しても大丈夫でしょうか?
コメントありがとうございます。
インタビューフォームでは溶解後の安定性については、「10℃暗所で17日経っても変化なし」という情報があります。
25℃3時間の場合はわかりませんが、極端に効果が落ちるとは考えにくいでしょう。
個人的には「大丈夫」の範疇です。
フィブラストスプレーは1日1回処置で良いとの事ですが創部に便が入り込み汚染された場合、再処置時は再度噴霧した方が良いのでしょうか?仙骨部の褥瘡に使用しています。
コメントありがとうございます。
次回使用までのタイミングにもよるかと思いますが、再度噴霧した方が良いとは思います。
しかし、1回に処方される本数の制限もあるかと思いますし、排便頻度再使用頻度など医師と相談の上、使用されることをお勧めします。