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一包化に適さない薬一覧
公開. 更新. 投稿者:調剤/調剤過誤. タグ:薬剤一覧ポケットブック. この記事は約3分21秒で読めます.
91,992 ビュー. カテゴリ:一包化しないほうがいい薬
「この薬を一包化してもいいですか?」と聞かれて困る私です。
一包化=ODP(One Dose Package)の可否の判断。皆様どのようにしておられるのでしょうか。
吸湿性のため一包化不可、というのが多いかと思われますが、その吸湿性にも幅があり。
ベタベタになってしまいものから、2~3か月程度問題ないものまで。スローケーを一包化してひどい目にあったことがあります。
最近はジェネリックも多数販売されており、先発で大丈夫だから後発も大丈夫だろう、と思っていたら違ったり。
吸湿性で多少薬効が落ちるとしても、一包化してコンプライアンスを高めたほうが良かったり。
参考までに、添付文書上一包化、吸湿性に関して書かれている薬の一覧を書き残します。
添付文書上なので、実際には一包化しちゃう薬もありますが。
改訂されているものもあるかも知れませんが。
一包化加算の算定の可否の判断は添付文書で行います。
添付文書上一包化不可となっているものは、実際に一包化しても一包化加算は算定できません。
一包化に適さない薬の一覧
2019年4月更新
医薬品名 | 添付文書の記載 |
---|---|
L-ケフラール顆粒 | 原則としてSP包装のまま調剤すること。SP包装を開封して調剤すると2種類の顆粒が偏析を起こし、混合比率が変化することがあるので注意すること |
L-ケフレックス顆粒、小児用顆粒 | 原則としてSP包装のまま調剤すること。SP包装を開封して調剤すると2種類の顆粒が偏析を起こし、混合比率が変化することがあるので注意すること |
アイクルシグ錠 | 湿度の影響を受けやすいので、使用の都度キャップをしっかり締めること。同封した乾燥剤は常時入れておくこと。 |
アカルディカプセル | 吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、できるだけPTP包装のまま調剤を行うこと |
アクレフロ腔粘膜吸収剤 | ブリスター包装は服用直前まで開封せず、必ず服用直前に一つずつハサミ等で開封すること |
アコレート錠 | 吸湿注意(吸湿性を有するのでPTP包装のまま保存すること) |
アサコール錠 | 吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出すこと・分包した場合には,湿気を避けて保存すること。なお、自動分包機内での保存は避けること・自動分包機内での落下により,錠剤に亀裂が入る可能性があるので,取扱いには注意すること |
アスパラカリウム錠 | 錠剤は一包化に適さない薬剤である。ただし、一包化が必要な場合は気密性の高い容器で保存し、必要に応じて乾燥剤を入れるなど湿気に十分注意すること。 |
アトーゼット配合錠 | 光及び酸化を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
アフィニトール錠 | 光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること |
アフィニトール分散錠 | 光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること |
アブストラル舌下錠 | 本剤は吸湿により硬度が低下するため、服用直前にSPシートから取り出すこと。 |
アボルブカプセル | 光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること |
アミサリン錠 | 本剤の主成分は潮解性を示すので、アルミラップ開封後の保管及び投薬調剤(特に夏季高温多湿時のPTP包装から取り出しての調剤)の場合は、吸湿に注意すること。 |
アレグラOD錠 | OD錠は自動分包機には適さない(通常の錠剤に比べ柔らかい)・吸湿性を有するため、服用直前にブリスターシートから取り出すこと |
アンコチル錠 | 外箱開封後は遮光して保存すること。本剤は吸湿性が強いので湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。 |
イーフェンバッカル錠 | 本剤は吸湿性を有するため、ブリスターシートは必ず使用直前に開封すること。 |
インヴェガ錠 | 本剤は浸透圧による薬物放出制御システムを利用した製剤であり、吸湿により薬物放出挙動が影響を受ける可能性があるため、服用直前までPTPシートから取り出さないこと(本剤をPTPシートから取り出し一包化調剤することは避けること)。 |
エジュラント錠 | 本剤は遮光保存する必要があるため、服用直前にボトルから取り出すよう指導すること。 |
エックスフォージ配合OD錠 | 本剤は吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
エビリファイOD錠 | 室温保存(吸湿性を有するためブリスター包装のまま保存すること) |
エルカルチンFF錠 | 本剤の主成分は潮解性を有するので、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出すこと。 |
エレルサ錠 | 湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
オパルモン錠 | 吸湿性を有するので、内袋開封後はPTP包装のまま保存し、服用時にPTPから取り出すこと[乾燥剤を入れたアルミ箔の内袋及び防湿性のPTPを使用することにより品質保持をはかっている]→現在は可能 |
オフェブカプセル | 本剤は吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、アルミピロー包装注3)のまま調剤を行うことが望ましい。 |
オラセフ錠 | 吸湿注意(吸湿性を有するのでPTP包装のまま保存すること) |
オラペネム小児用細粒 | 防湿のため、瓶入製剤は調剤後必ず密栓すること。瓶入製剤を分包した場合は、湿気を避けて保存すること。また、分包製剤は湿気を避けて保存し、服用時に開封するよう指示すること |
カーバグル分散錠200mg | 外箱等で光を避けた状態で、ボトルごと交付すること。 |
カログラ錠 | 本剤は吸湿性が強いので、アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。また、保存に際してPTPシートを破損しないよう注意すること。 |
キプレスOD錠 | 吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと。 |
キプレス細粒4mg | 本剤は光に不安定であるため、再分包しないこと。 |
グラジナ錠 | 湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
クラリチンレディタブ錠 | 吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと |
グルコバイOD錠 | 吸湿性が強いのでPTPシートの状態で保存すること |
グルコバイ錠 | 吸湿性が強いのでPTPシートの状態で保存すること |
クレストールOD錠 | アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存すること。また、光によって分解するため、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。 |
サーティカン錠 | 光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること |
ザイボックス錠 | 光を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
ザガーロカプセル | 室温保存(光及び湿気を避けるため、PTP包装のまま保存すること) |
サチュロ錠 | 遮光のため、服用直前までPTPシートから取り出さないで下さい。 |
サワシリン錠 | 錠剤は吸湿性のため防湿包装をしている。服用直前に錠剤を取り出すよう注意のこと(注:加湿虐待条件下で錠剤の外観変化がみられる) |
ザンタック錠 | 吸湿性を有するのでPTP包装のまま保存すること |
サンディミュンカプセル | 吸湿によりカプセルが軟化したり、含有するエタノールが揮発することがあるので、服用直前までPTP包装のまま保存すること |
ジオトリフ錠 | 服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。 |
シクレスト舌下錠 | 凍結乾燥製剤であり吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存すること。 |
シダキュアスギ花粉舌下錠 | 吸湿性を有するため、使用直前に乾いた指でブリスターシートから取り出すこと。 |
ジプレキサザイディス | 吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存すること |
ジャクスタピッドカプセル | 無包装状態での安定性を確認していないため、気密容器以外に分包しないこと。 |
シュアポスト錠 | 吸湿により硬度が低下するため防湿性のPTPを使用している。使用直前にPTPから取り出すよう注意すること。 |
シングレアOD錠 | 吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと。 |
スターシス錠 | 吸湿性があるので、PTPシートの状態で保存すること |
スローケー錠 | 吸湿性が極めて高いので、アルミピロー開封後は湿気を避けて保存のこと・PTPシートから取り出して調剤しないこと・粉砕して調剤しないこと |
セルニルトン錠 | 本剤は吸湿性が強いので、アルミピロー包装開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。吸湿により変色する。 |
ゼルボラフ錠 | 室温保存、吸湿注意(PTP包装のまま保存すること) |
セレジストOD錠 | 自動分包機には適さない(通常の錠剤に比べてやわらかい)・吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること |
セレニカR錠 | 吸湿性が強いので、服用直前までPTPシートから取り出さないで下さい。また、保存に際してPTPシートを破損しないようご留意下さい(本剤をPTPシートから取り出し一包化調剤することは避けて下さい) |
ゾーミッグRM錠 | 吸湿注意(吸湿性を有するのでブリスター包装のまま保存すること) |
ゾフランザイディス | 吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと |
タリオンOD錠 | 吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること |
ディアコミットドライシロップ分包 | 包装に入れた状態で保存し、服用時に開封するよう指導すること。 |
ディオバンOD錠 | 本剤は吸湿性を有するため、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
ディナゲストOD錠 | 本剤は高湿度で硬度が低下するため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。 |
デノタスチュアブル配合錠 | 吸湿及び光により品質低下が認められているので、分包しないこと。 |
デパケン錠 | 吸湿性が強いので、服用直前までPTPシートから取り出さないで下さい(PTPシートから取り出し一包化調剤することは避けて下さい) |
デルティバ錠 | 室温保存(吸湿性を有するためPTP包装のまま保存すること。) |
トビエース錠 | 湿気、高温を避けて保存し、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。 |
ナゼアOD錠 | 自動分包機使用不適[通常の錠剤に比べやわらかい] |
ニンラーロカプセル | 吸湿を防ぐためPTP包装のまま保存し、服用時にPTPシートから取り出すように指導すること。 |
ネイリンカプセル | 本剤は吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
ネオーラルカプセル | 吸湿によりカプセルが軟化したり、含有するエタノールが揮発することがあるので、服用直前までPTP包装のまま保存すること |
ノピコールカプセル | 服用時にPTPシートから取り出すこと。 |
ノベルジン錠 | 開封後は高温多湿を避けて保存し、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。 |
ノルバデックス錠 | 本品は遮光保存する必要があるため、服用直前までPTPシートから取り出さないこと。 |
バップフォー細粒2% | 主薬が包材に吸着する場合があるので、再分包は避けること。 |
バファリン錠 | 吸湿により分解されますので、アルミシートで包装された状態のままで患者に渡してください |
バラシリン配合錠 | 吸湿性が強いので、次の点に注意すること・服用直前に錠剤をPTPシートから取り出すこと・保管に際しPTPシートを破損しないよう注意すること・PTPシートから取り出して一包化調剤することは避けること→中止 |
パンスポリンT錠 | 内袋開封後はPTP包装のまま保存し、服用時にPTPから取り出すよう指示すること[高防湿性のPTPと乾燥剤入りのアルミ箔の内袋により品質保持をはかっている] |
ビ・シフロール錠 | 光に対して不安定なため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること |
ピートルチュアブル錠 | アルミピロー開封後は湿気を避けて,PTPシートの状態で保存すること。 |
ファスティック錠 | 吸湿性があるので、PTPシートの状態で保存すること |
ファリーダックカプセル | 湿気を避けるため、服用時にPTPシートからカプセルを取り出すよう指導すること。 |
ブフェニール錠 | 錠剤は自動分包機に適さない。(通常の錠剤に比べて柔らかい。) |
プラザキサカプセル | 本剤は吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、アルミピロー包装のまま調剤を行うことが望ましい。 |
ブレディニンOD錠 | 自動分包機には適さない。 |
プレバイミス錠 | PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
プロマックD錠 | 自動分包機使用不適[通常の錠剤に比べやわらかい] |
フロモックス錠 | 防湿性の高いPTPとアルミ袋により品質保持を図っている。アルミ袋開封後はPTP包装のまま保存すること |
プロレナール錠 | 吸湿性を有するので、内袋開封後はPTP包装のまま保存し、服用時にPTPから取り出すこと(乾燥剤を入れたアルミ箔の内袋および防湿性のPTPを使用することにより品質保持をはかっている) |
ヘプセラ錠 | 本剤は吸湿性があるため専用の容器にて保存し、常時乾燥剤を入れておくこと。 |
ヘモクロンカプセル | 吸湿しやすい製剤であるので、PTPシートからカプセルを取り出さないように注意すること |
ペルサンチン-Lカプセル | 吸湿性があるので、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。また、できるだけPTP包装のまま調剤を行うこと |
ベルソムラ錠 | 光及び湿気を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
ペルマックス錠 | 服薬直前に包装より取り出すこと |
ホスレノールOD錠 | 本剤は吸湿性があるので,アルミニウム袋開封後は湿気を避けて保存し,服用直前までPTPシートから取り出さないこと. |
ホスレノールチュアブル錠 | 湿気により、製品の品質が影響を受けるので、PTPシートの状態で保存すること |
マクサルトRPD錠 | 吸湿性のため服用直前まで外袋を開封しないこと |
マドパー配合錠 | アルカリ性薬剤との調剤(一包化)により、着色変化を起こすことがあるので注意すること。 |
ミカルディス錠 | 分包後は吸湿して軟化、黄変することがあるので、高温・多湿を避けて保存すること。 |
ミティキュアダニ舌下錠 | 吸湿性を有するため、使用直前に乾いた指でブリスターシートから取り出すこと。 |
ミニリンメルトOD錠 | 本剤は開封したとき水分と光に不安定なため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと。 |
ミラペックスLA錠 | 本剤は湿度の影響を受けやすいため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。 |
メイアクトMS小児用細粒10% | 防湿のため、ボトル入製剤は調剤後必ず密栓すること。ボトル入製剤を分包した場合は光、湿気を避けて保存すること。また、分包製剤は湿気を避けて保存し、服用時に開封するよう指示すること。 |
メキニスト錠 | 光及び湿気を避けるため、乾燥剤を同封した元の容器で保管すること。 |
メサフィリン錠、末 | 湿気により退色及びプロパンテリン臭化物の含量が低下することがあるため、PTP包装のアルミ袋開封後は、湿気を避けて保存すること。・PTPシート・分包から取り出して調剤しないこと |
メチコバール細粒0.1% | 細粒は分包から取り出して調剤しないこと(光により含量が低下する)。 |
メトリジンD錠 | 高温多湿を避け、服用時にPTPシートから取り出すよう指導すること |
ユーエフティE配合顆粒 | 原則としてヒートシール包装のまま調剤すること。ヒートシール包装を開封して調剤すると、2種類(テガフールとウラシル)の顆粒が不均一となり、配合比率が変化することがあるので注意すること |
ラジレス錠 | 吸湿性が高いため、アルミピロー開封後は湿気を避けて保存すること。・PTPシートから取り出して調剤しないこと(服用時にPTPから取り出すよう指示すること)。 |
リアルダ錠1200mg | 吸湿により溶出性に影響を及ぼすことがあるため、服用直前にPTPシートから錠剤を取り出すこと。(本剤をPTPシートから取り出し一包化調剤することは避けること。) |
リパクレオン | 本剤は吸湿により酵素活性が低下するため,服用直前まで顆粒はアルミ分包,カプセルはPTPシートから取り出さないこと. |
リムパーザ錠 | 防湿のためPTP包装のまま保存すること。 |
リンゼス錠 | 錠剤は防湿及び乾燥機能を有するアルミ包装により品質保持をはかっている。服用直前に錠剤を取り出すこととし、無包装状態、あるいは別容器に移しての保存はしないこと。 |
レグナイト錠 | PTP包装から取り出し無包装状態で高温・多湿下の条件に放置すると、品質の低下が認められるため、分包しないこと。 |
レミッチカプセル | 服用時にPTPシートから取り出すこと。 |
レンビマカプセル | 本剤は湿気に不安定なため、服用直前にPTPシートから取り出すよう指導すること。 |
ロスーゼット配合錠 | アルミニウム袋開封後は、湿気を避けて保存すること。また、光を避けるため、PTPシートのまま保存し、服用直前にPTPシートから取り出すこと。 |
ロルカム錠 | 吸湿性を有するので、PTPシートの状態で保存すること。 |
ワイパックス錠 | 開封後は湿気を避けて保存し、服用直前までPTPシート又は瓶から取り出さないこと。 |
このほか、添付文書に記載は無いですが、一包化に気を付けるものとして、
ウラリット 吸湿
ダイドロネル 吸湿
ハイドレア 吸湿
ベサノイド 吸湿
クロミッド 光
コルヒチン 光
カバサール 吸湿+光
アリミデックス 温度+湿度
ノイロトロピン 温度+湿度
ビオフェルミンR 変色
などが、資料に記載されている。
また、自動分包機の使用を避けたほうがよい薬として、OD錠などの口腔内崩壊錠は錠剤が軟らかく、吸湿性を持つため適さない。エパデールカプセルなどの軟カプセル製剤は破損する場合があり、EPA製剤は魚油のにおいが残る。
レニベース錠は自動分包機の錠剤カセット内で吸湿し、硬度が落ちるという。
リウマトレックスみたいな飲み方の薬とか、ゼローダ、ティーエスワンみたいな休薬期間のある薬、トラクリアみたいな高価な薬、管理上の問題で麻薬などは一包化を避けたほうがいい。
睡眠薬や下剤など自己調節して飲む薬も、患者さんと相談の上一包化を避ける。
吸湿性の高い薬をやむを得ず一包化した時には、薬袋に乾燥剤を入れて、湿気を避けるよう患者に伝えることは必要です。
医薬品の安定性が変化する要因
医薬品の安定性に大きく関わる要因として、①光、②湿度、③温度、がある。
①光
光の曝露によって安定性に変化が起きる医薬品
例:ワーファリン錠、ラシックス錠、アンカロン錠、インデラル錠、ケーワン錠など
対処法としては、一包化した医薬品を遮光袋へ入れて、患者へ渡す。
②湿度
吸湿によって安定性に変化が起きる薬品
例:アスパラカリウム錠、オーグメンチン錠、グルコバイ錠、コレバイン錠など
対処法としては一包化した医薬品をチャック付きビニール袋に入れ、乾燥剤を添付する。
③温度
温度変化によって安定性に変化が起きる医薬品
例:アルダクトンA錠、ジスロマック錠、エンドキサン錠など
対処法としては、「涼しい場所で保存してください」など、口頭で自宅での保管について患者へ説明する。
ファスティックの吸湿性
ファスティックの添付文書を読むと、
「90mg錠:吸湿性があるので、PTPシートの状態で保存すること。」
と書かれている。
30mgには吸湿性は無いのか。
インタビューフォームを見る限り、有効成分の安定性には問題無さそうなのですが。
添付文書上このように書かれていると、90mgでの一包化加算は算定できないってことなんだろうなあ。
じゃあ、30mgを3錠で一包化すれば、一包化加算は算定できるってことなのか?
そんな処方無いだろうけど。
ちなみにナテグリニドのジェネリックについては、吸湿性の記載はなく、一包化は可能。
アリセプトOD錠の一包化
アリセプトOD錠の添付文書には以前は、以下のように記載されており一包化はできなかった。
光により変色することがあるためPTPから取り出さずに保存すること(PTPにUVカットシートを使用している)・自動分包機には適さない(欠けることがある)
しかし現在2020年6月時点では、
PTP包装はアルミ袋開封後、湿気を避けて保存すること(なお、光により変色することがあるため、PTPにUVカットフィルムを使用している)。
バラ包装はアルミ袋開封後、光を遮り、湿気を避けて保存すること(光により変色、湿気により吸湿することがある)。
と記載されており、一包化が可能になっている。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。
4 件のコメント
表のアップ大変助かります。
卸の人間ですが、活用させていただきます。
細かいことを聴くのですが、エルカルチン(大塚)は一包化可能なのでしょうか?
コメントありがとうございます。
エルカルチンもダメですね。表に追加しました。
アーガメイトゼリーと、
他に2種類の錠剤が処方されていて
一包化指示があるのですが、
この場合は一包化加算はとってもいいのでしょうか?
パート薬剤師です。出勤後に患者さんに薬を渡そうとしたら、デパケン錠が一包化してあって、どういう事情でそうなったのか分からず、渡して、後で取り換えに来られたことがある。作った人は、帰ってて、薬の在庫は残ってないし、ぼけたような事は止めてほしい。