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救心でやる気アップ?
公開. 更新. 投稿者:心不全/肺高血圧症.この記事は約4分3秒で読めます.
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救心の効果は?
動悸・息切れに「救心」。
日本の伝統薬です。
8種類の生薬が配合されています。
心臓のポンプ機能が衰えてきた人が、登山や炎天下のゴルフなどで、頭がボーッとしたり、息切れを起こしたときに用いる薬。
精神的なストレスで起こる心臓神経症にも有効という。
対症療法薬です。
循環器系の医師にとっては気休め程度のものとして軽んじられるでしょうけど。
強心剤はどんなときの服用に向いているのか?
基本的には、心臓のポンプ機能が衰えてきた人が、登山や炎天下のゴルフなどで、頭がボーッとしたり、息切れを起こしたときに用いる薬である。
ただし、動悸、息切れ、胸痛、頻脈などで循環器症状は、心臓に器質的な疾患がないにもかかわらず、精神的なストレスが原因で現れることがある。
このような心臓神経症の改善にも強心剤は向いているとされる。
また、「何となくやる気が出ない」などの症状も、心臓のポンプ機能が悪くなって、脳に酸素が十分に行き渡らないことが原因の可能性もあり、強心剤による効果が期待される。
元気になる
なんとなくやる気が出ない、などの症状も、心臓のポンプ機能が悪くなって、脳に酸素が十分に行き渡らないことが原因の可能性もあるという。
強心剤でやる気を出す、ってのも変な気がしますが。
就寝前の服用
救心の飲み方は「朝夕および就寝前」となっています。
なんで寝る前?
就寝中は全身が休息状態に入るため、心臓の機能が低下する。
しかし、寝ているときのほうが起立時より全身の血液が心臓に戻りやすくなるため、心臓の負担は増す。
就寝中は心臓の働きが乱れることもあるため、就寝前の服用が効果的なのらしい。
また、強心剤に配合されている生薬のなかには、鎮静作用を持つものもあるため、眠りが深くなる効果も期待できる。
強心剤をかんで服用してはいけない理由は?
強心剤に含まれていることが多いセンソは、皮膚や粘膜に触れると、局所麻酔作用を示すことが知られている。
そのため、かんだり、口の中で溶かすようにして服用すると、舌や口中がしびれる。
このしびれは数時間以上続くため、センソを含有する薬剤を服用する場合は、水か白湯でしっかりと飲み下すよう伝えるべきである。
就寝前に服用する強心剤があるのはなぜか?
例えば救心などは、添付文書で就寝前の服用が指示されている。
全身が休息状態に入るため、就寝前は心臓の機能が低下する。
しかし、寝ている状態の方が起立時より全身の血液が心臓に戻りやすくなるので、心臓への負担は増す。
就寝中は心臓の働きが乱れることもあるため、就寝前の服用が効果的なのである。
また、強心剤に配合されている生薬の中には、鎮静作用を持つものもあるため、眠りが深くなる効果も期待できる。
救心と六神丸の違い
救心は漢方薬の六神丸をもとに作られています。
成分は麝香、牛黄(牛の胆石)、熊胆(月の輪熊の胆嚢)、人参(オタネニンジン)、真珠、蟾酥(せんそ)で、六神丸の名前はこの6つの神薬(高価で貴重な薬)でできていることに由来との説のほか、中国の四神(青竜、白虎、朱雀、玄武)に勾陳(こうちん)と騰蛇(とうしゃ)を加えた六神から由来するという説、五臓六腑の五臓(肝臓、心臓、脾臓、肺臓、腎臓)に心包を合わせた六臓に効果があるという考え方に由来するという説がある。六神丸 – Wikipedia
六神丸 – Wikipedia
六神丸はジャコウ、ゴオウ、ユウタン、ニンジン、シンジュ、センソの6成分。
真珠が入ってるのか。
高そう。
救心はジャコウ、ゴオウ、ニンジン、シンジュ、センソは同じ。
その他、
羚羊角(レイヨウカク)
サイガレイヨウの角を粉末にしたもので、鎮静作用により神経の緊張を和らげます。龍脳(リュウノウ)
リュウノウジュの樹幹の空隙にできた結晶で、呼吸機能を高め、意識をはっきりさせる働きがあります。動物胆(ドウブツタン)
8種類の生薬が配合されています │ 救心 │ どうき・息切れ・気つけに – 救心製薬株式会社
ブタの胆汁を乾燥させたもので、消化器の働きをよくし、他の成分の吸収を助けます。
動物胆は熊胆に近い感じかな。
救心も六神丸、どちらも同じような目的で使われます。
熊の胆のうは高価で売れる?
熊の胆のうを乾燥して作る生薬を、熊胆(ゆうたん)といいます。
これが高値で売れるらしい。
熊胆は、健胃効果や利胆作用など消化器系全般の薬として用いられます。
効果だけ見ると、大正漢方胃腸薬とかでも良さそう。
でも、熊の…というところにプレミア感があるのですね。
強そう。
熊の右手も高値で売れるらしい。
山形の熊の手ソバが10万円で売られていた。
じゃあ、熊を駆除している猟友会の人は相当儲けているのでは、と思いがちだが、そういうことは無いらしい。
そもそも10万円もらっても熊退治なんてしたくも無い。
牛の胆石は貴重?
救心や六神丸といった強心剤に、ゴオウ(牛黄)という生薬が配合されています。
このゴオウとは、牛の胆石を乾燥させたものです。
この牛の胆石というものが、牛千頭につき一頭の割合でしか発見できない貴重な代物らしい。
東洋医学におけるゴオウの使用は、紀元前に始まったとされ、日本でも奈良時代以前から入手しにくい高貴薬として、鎮静、強心、解熱、解毒目的で用いられてきました。
成分は、ビリルビン系色素、コール酸、デオキシコール酸からなる胆汁酸のほか、各種アミノ酸、ペプチド、ミネラル類が含まれている。
OTC薬には、鎮静、解熱、鎮痙、強心などの作用を得る目的で配合されている。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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