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SSRIのうつ病以外の適応症
公開. 更新. 投稿者:うつ病.この記事は約2分8秒で読めます.
2,945 ビュー. カテゴリ:SSRIの適応症
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、うつ病・うつ症状以外にも多くの不安障害に使用されます。
各SSRIの適応症は以下の通り。
フルボキサミン(デプロメール、ルボックス):うつ病・うつ状態、強迫性障害、社会不安障害
パロキセチン(パキシル):うつ病・うつ状態、パニック障害、強迫性障害、社会不安障害、外傷後ストレス障害
セルトラリン(ジェイゾロフト):うつ病・うつ状態、パニック障害、外傷後ストレス障害
エスシタロプラム(レクサプロ):うつ病・うつ状態、社会不安障害
正直、うつ病以外の不安障害は病名だけ見てもピンと来ない感じがある。
うつ病とは、ゆううつな気分を主な症状とする病的な精神状態。気分の落ち込み、ブルーな状態は、月曜の朝に誰しもが実感する感覚なので理解しやすい。
「うつは過去のことを後悔し、不安は未来を心配する」とも言う。過去は変えられないので、うつ状態は長引くことが多いが、不安は一過性のものが多い。
不安障害
パニック障害は、言葉のとおりにパニックになる、激しい不安が発作的に起こる病気です。私の妻もパニック障害なのですが、「わざとやっているんじゃないか?」と思ったこともあり、なかなか周囲から理解されにくい病気といえます。
外傷後ストレス障害(PTSD)は、は地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災、いじめ、テ口、監禁、虐待、強姦、体罰などの犯罪が心の傷、トラウマとなって、社会生活にも影響を及ぼす状態。これも心の傷はなかなか周囲から理解されにくい。
個人的に区別しにくいのが、強迫性障害と社会不安障害。
全般性不安障害という病気もある。
私は基本的に「心配性」なのだが、この感覚はどこにカテゴライズされるのだろうかと迷う。
私は心配性なので「忘れ物をしていないか?」外出時に何度も確認するが、これが病的になって、外出するのに非常に時間がかかるようになれば強迫性障害なのだろう。
私は心配性なので「人から嫌われていないか?」不安で人と接するのが億劫です。飲み会に参加するのも苦手。これは「社会不安障害」なのだろう。
私は心配性なので、老後のこととか、生活のことが常に不安で気がかり。これで夜も眠れないとなったら「全般性不安障害」なのだろう。
不安は「危険」という認知と関係しているという。それも、頭の中で作られた「危険」。
その意味で、不安障害の患者が感じている「恐怖」や「不安」の対象は、現実に存在するのではなく、頭の中に存在していると言える。
不安障害に特徴的な認知
・パニック障害「大変だ」
・恐怖症「危ない」
・社会不安障害「恥をかく」
・強迫性障害「なにか足りない」
・PTSD(外傷後ストレス障害)「また起こる」
・全般性不安障害「もしかしたら」
そもそも「心配」も「不安」も同じような意味なので、「心配性」は「不安障害」のどれにも当てはまり、心配の対象によって病名が異なる。
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