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ダラシンとエリスロシンは併用禁忌?
公開. 更新. 投稿者:相互作用/薬物動態.この記事は約2分33秒で読めます.
2,356 ビュー. カテゴリ:ダラシンの併用禁忌
常識なのかも知れませんが、私は知らなかった。
ダラシンとエリスロシンが併用禁忌であることを。
ダラシンの添付文書の禁忌の部分には飲み合わせについては書かれていないが、相互作用の部分の併用禁忌に記載がある。
(禁忌の部分に書かれている薬と書かれていない薬があるのは、記載方法を統一してほしい)
しかもエリスロシン側の添付文書にはダラシンとの相互作用の記載はない(これもなんとかしてほしい)。
薬剤名等
エリスロマイシン
(エリスロシン等)
臨床症状・措置方法
併用しても本剤の効果があらわれないと考えられる。
機序・危険因子
細菌のリボゾーム50S Subunitへの親和性が本剤より高い。
ダラシンといえばニキビのイメージですが、マクロライド系のルリッドとかクラリスロマイシンとかもニキビに使われることがあり、同じマクロライド系のエリスロマイシンが併用されてもなんとも思わなかった。
ダラシンと同じリンコマイシン系のリンコシンにも同様の併用禁忌が記載されている。
マクロライド系の作用機序は、細菌のリボゾームの50Sサブユニットという部分に結合することによって、細菌のタンパク合成を阻害することによる。
リンコマイシン系も同じ作用機序を有する。
ということは、マクロライド系とリンコマイシン系の併用で、競合して効果が落ちるということ?
ということはダラシンとクラリスやジスロマックの併用でも注意を要するってこと?
でも、ダラシンの相互作用にはマクロライド系ではエリスロマイシンしか記載がなく、クラリスやジスロマックとの併用は併用注意にも載っていない。
ということは、クラリスやジスロマックはエリスロシンに比べて50Sサブユニットへの親和性が低いので、ダラシンが後からきても追い出されてそれぞれある程度効果が出るということなのだろう。
それにしても「併用禁忌レベル?」という疑問はありますが。
じゃあもういっそPPIとH2ブロッカーの併用も禁忌に載せてくれ、そのほうが疑義照会しやすい、とか思ったりしたりして。
皮膚科からダラシン、耳鼻科から慢性副鼻腔炎にエリスロシンとか処方されていたら疑義照会すべし。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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