更新日:2016年12月23日.全記事数:3,079件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ムコスタ点眼液を捨てるのがもったいない?


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目薬の残薬廃棄

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ムコスタ点眼液を捨てるのがもったいないので、ラップをして保管してもいいですか?」と聞かれて困る私です。

通常の目薬であれば、1本5mLの点眼容器から1滴ずつさして、「1か月経ったものは雑菌に汚染されるので捨ててください」という指導になる。

しかし、ムコスタ点眼液のようなユニットドーズ(使い切り製剤)は、1回1本使って、残りは捨てることになる。

「もったいない」
と思う患者さんが多い。

ムコスタ点眼液の薬価は1本27.1円。1日4回使えば1日108.4円という計算になる。1か月30日で3252円。3割負担で975.6円。

実際に、「もったいないので、サランラップをつけて保管して、1本で何回か使っている」という患者さんの話を聞いたこともある。
ムコスタ点眼液の使用上の注意には以下のように書かれている。

二次汚染防止の保存剤を含有しない、1回使い捨ての無菌ディスポーザブルタイプの製剤であるので、使用後の残液は廃棄すること。

なぜムコスタ点眼液がこのような使い切りのユニットドーズになっているのかという理由としては、ドライアイの治療薬だからである。
角膜が傷ついているドライアイ患者に、毎日使う目薬として、さらに角膜を傷つけるリスクのある防腐剤を配合した点眼液を使い続ければ、逆効果になる恐れもある。

ムコスタ点眼液UD2%は1本0.35mL入っている。
1滴0.05mLで計算すると、1本で7回させるという計算になる。両目に1回ずつさすとしても1本で3回分はさせる。

もしラップをして、1本で7滴使う形をとったら、1/7の負担金ですむことになる。975.6円÷7=139.4円。

正直な感想としては、当日中に使い切るのであれば目くじらをたてるほどでは無いようにも思える。
しかし、そのような使い方をした場合の、汚染のリスク、増殖した細菌による角膜の障害のリスクを考えると、あえて高いムコスタ点眼液を使う必要はなく、防腐剤が入っていたとしてもヒアレイン点眼液、あるいは防腐剤フリーのヒアレイン点眼液のジェネリックを使用するという選択肢のほうが無難なのではないかと思える。

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