更新日:2016年12月21日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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水虫にステロイド?


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水虫にステロイド?

ステロイド剤は免疫を抑制するので、感染症の患者への投与は禁忌です。
しかし皮膚科では、抗真菌剤とステロイド外用剤を同時に処方することはよくあることです。

患者が白癬水虫)に対して、間違って市販の副腎皮質ステロイド外用薬を塗り続けたために、白癬の症状が修飾されて、一見、湿疹のような異型白癬も多くなっている。
こうした症例では、ステロイド外用薬によって定型的な症状を示さなくなっているため、直接検鏡をしなければ白癬と判断できない。
寝たきり老人などに多く、患者や家族の安易な治療によるものが目立つ。

薬剤師としては頭を悩ませますね。
個別指導で「外用ステロイド塗布剤と外用抗真菌薬塗布剤の併用」は指摘されます。

リンデロンV軟膏の添付文書を読むと、禁忌の欄に、

・細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症及び動物性皮膚疾患(疥癬,けじらみ等)[これらの疾患が増悪するおそれがある。]

水虫にNGですね。

しかし、重要な基本的注意の欄に、

・皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが,やむを得ず使用する必要がある場合には,あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用),抗真菌剤による治療を行うか,又はこれらとの併用を考慮すること。

原則禁忌ってことなのかな。医師の判断で処方可能。
添付文書の読み方って難しいですね。

抗真菌剤とステロイド外用剤

びらんがあるときは、抗真菌剤を下塗りし、上塗りにステロイド外用剤を2〜3日間併用すると効果的なことがある。
しかし、びらんをむしったためか、細菌感染によるものか、外用剤の接触皮膚炎によるものかは正確な診断が必要なため、皮膚科の受診を勧める。

白癬に湿疹や皮膚炎を合併している場合

白癬菌が真菌学的検査で確認できても、すぐに抗真菌薬は使用せずに、通常は副腎皮質ステロイド外用薬を使用する。
まず、湿疹や皮膚炎の症状を抑えてから、抗真菌薬を用いる。
最初から抗真菌薬を使用すると、抗真菌薬による接触皮膚炎をおこし、症状の著しい悪化を来す。

オムツ皮膚炎に乳児寄生菌性紅斑を合併している場合

必ず、糸状菌検鏡を施行し、カンジダの存在を確認したうえで、副腎皮質ステロイド外用薬+抗真菌薬の外用薬を併用する。この時のステロイド外用薬は作用強度の低いもので、またびらんを伴うことが多いのでケナコルトAGクリームが最適と考えられる。
混合割合は症状によって加減するが、抗真菌薬のみを使用する場合より各段に早く軽快する。
ケナコルトAG軟膏、ケナコルトAGクリームは、含有されている副腎皮質ステロイドが免疫機能を抑制して、感染症を増悪させるおそれがあるために真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症、皮膚結核および動物性皮膚疾患には禁忌となっている。

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