更新日:2016年12月21日.全記事数:3,135件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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スタチンで不眠?


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薬の副作用で眠れない

不眠を誘発する薬剤は少なくない。

パーキンソン病の治療に用いられるドパミン製剤や、抗うつ薬の選択的セロトニン再取込み阻害薬(SSRI)は神経系を興奮させるため、不眠になる患者もいる。
β遮断薬、アンジオテンシンⅡ受容体桔抗薬(ARB)といった降圧薬、アトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール)やコレスチラミシ(クエストラン)などの脂質異常症治療薬も不眠の原因となることがある。

アルツハイマー病治療薬にも、頻度は低いものの不眠の副作用がある。
ただし、パーキンソン病や高血圧などでは疾患の症状としても不眠が表れるため、薬剤性の不眠の明確な診断を下すことは難しい。
薬剤性の不眠である可能性が高いとされるのは、薬剤の服用開始あるいは変更のタイミングで不眠の症状が表れた場合だ。
薬剤性の不眠が疑われるケースでは、疾患にもよるが、不眠を起こしにくい薬を選択できる場合があるので、医師に相談するよう患者に勧める。

スタチンと睡眠

脂溶性のスタチンは不眠を引き起こすらしい。
脂溶性のため、細胞膜、血液脳関を通過しやすい薬は脳に影響を及ぼし、睡眠の質に影響を与える。

水溶性のスタチン、メバロチンのほうが不眠を引き起こしにくい、とのこと。

眠くなくなる薬?

眠くなる薬、というのは車や危険な作業で事故を起こす可能性もあり、抗アレルギー薬や精神神経系の薬で注意喚起されることが多い。

それに対して、眠くなくなる薬というのはあまり注意喚起されず、軽視されているような気がする。
眠れないのが薬のせいだという連想があまり出てこないのかも。

ステロイドを飲んでいる患者さんで、睡眠薬を処方されている患者さんに、「ステロイドのせいで眠れないのかも知れませんね」とか言うと、驚かれることもある。

夜間の眠気が妨げられれば、日中眠気を催す可能性もあるわけで、眠くなる薬と同様の注意は必要と思われる。

不眠の副作用をもつ薬は?

不眠、という言葉よりも覚醒といったほうがわかりやすいかも。

覚醒剤原料のエフピー錠にはもちろん不眠の副作用がある。
あと、覚せい剤に似た構造のマジンドールとか、リタリンとか。

目が覚める薬といえば、カフェイン。
同系統のテオフィリン製剤も眠くなくなる。

ホクナリンやメプチンなどによる自律神経刺激によっても、不眠が起こる。
ステロイドの不眠は有名。

そう考えると、気管支喘息の患者には不眠症が多いのかも知れない。

ドパミン系の薬も不眠を起こす。
レボドパとか。

睡眠薬の突然の中止による反跳性不眠とかもある。

眠れない、という訴えを聞いたときには、飲んでいる薬を疑おう。

テオフィリンでおねしょ?

テオフィリンには利尿作用がある。

お茶に含まれているカフェインに利尿作用があるのと同じ。
腎血管拡張作用によるもの。
寝る前にお茶を飲むと夜トイレに行きたくなるので控える。

もともとテオフィリンの気管支拡張作用が見つかるまでは、利尿薬として使われていたらしい。

テオドールの添付文書をみると、

泌尿器 頻度不明 頻尿

としか書かれていないので、さほど頻度の多い副作用では無いのだろうか。
持続性にしているから大丈夫なのかな?

喘息のお子さんでテオドール飲んでいて、おねしょがなかなか治らないって子がいても怒らないでね。

SSRIが不眠の原因?

SSRIやSNRIが不眠の原因になることがあります。

特に、SSRIが深い眠りに該当する徐波睡眠(ノンレム睡眠)を減少させることが知られています。

うつ病の方で不眠に悩まされる人も多いですが、不眠の原因がSSRIによるものかどうかなんてわからないし、簡単に止められる薬でも無いので、睡眠薬追加して終わり。

レム睡眠

睡眠中の状態のひとつで、身体が眠っているのに、脳が活動している状態。

身体的には骨格筋が弛緩状態にあり、急速眼球運動のほかは身体はほとんど動かないが、脳波はシータ波が優勢で覚醒時と同様の振幅を示す。

外見的には寝ているのに、脳は覚醒状態にあるため、逆説睡眠とも呼ばれる。

ノンレム睡眠

レム睡眠に対して、急速眼球運動を伴わない睡眠のことをノンレム睡眠または徐波睡眠という。

参考書籍:日経DI2014.12

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