更新日:2017年8月12日.全記事数:3,191件.

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ステロイドで傷が治る?


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傷とステロイド

傷口にリンデロンVG、という処方をよく見かけます。
そんな長期に使うわけでも無いから、問題ないとは思いますが、エビデンス的にはどうなのでしょうか?

炎症を起こしてればステロイドを対症療法として使うのは良いかも知れません。

しもやけにステロイドが使われることもあります。
ステロイドの外用は、浮腫やかゆみの軽減に効果を持つと考えられています。
ステロイドは抗炎症作用に関係して、細胞の保護効果や膜の安定化といった作用も想定できると見られています。
しもやけのような軽度の外傷性疾患に対しては、有害作用を避けながら治癒を促進できると考えられます。
重症の場合には、ステロイド内服を併用する治療もあります。抗炎症効果をより強く作用させて、治癒を早める効果があると見られる。

化膿防止のために抗菌剤も必要かな、って考え方もわかりますが、G(ゲンタマイシン)は必要ないでしょう。

しかし、このように傷口やアトピーにステロイドを使うので、ステロイドで傷が治ると思っている人がいます。

ステロイドでは皮膚がうすくなるという副作用が有名です。
タンパク質を分解するので、皮膚が正常に再生されません。
血管収縮作用が出てくるほか、細胞増殖の抑制効果もあります。皮膚の潰瘍にステロイド外用使用すると、治癒を遅延させてしまうと知られています。
ステロイドを使うと、逆に傷の回復を遅らせてしまうということです。

こんな風に書くと、またステロイド忌避を増やしてしまいそうですが、世の中は正義と悪者にハッキリと区別できるわけではありません。
アトピーにステロイドは効果がはっきりしています。たっぷり塗ってください。

軽い傷口には、無意味では無いかも知れませんが、必要なのか?と思うだけです。

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