更新日:2017年2月3日.全記事数:3,169件.

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酸化マグネシウムは胃薬?下剤?


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カマは胃薬?

カマ(酸化マグネシウム)は古くから制酸薬として用いられてきたポピュラーな薬剤であるが、近年優れたH2受容体遮断薬や防御因子製剤の開発により、胃・十二指腸潰瘍治療薬としての地位は昔ほどではない。
しかし、その緩和は緩下作用により「便秘症」に対する代表的な薬剤として現在もよく用いられている。

下剤として処方されることが多い酸化マグネシウムですが、時折、制酸剤として使われているケースもある。

【制酸作用】
アルカリ性である酸化マグネシウム(MgO)は、胃酸(HCl)を中和することにより制酸作用を示します。MgO+2HCl→MgCl2+H2O

【緩下作用】
酸化マグネシウムは胃酸と反応して塩化マグネシウム(MgCl2)となった後、腸内において難吸収性の重炭酸塩(Mg(HCO3)2)又は炭酸塩(MgCO3)となり、浸透圧維持のため腸管から水分を奪い、腸管内容物を軟化させることにより緩下作用を示します。Q&A|酸化マグネシウム細粒83%「ケンエー」|医療従事者の方|健栄製薬株式会社|消毒用エタノールのトップメーカー

添付文書上の用法用量の記載は、

○制酸剤として使用する場合酸化マグネシウムとして、通常成人1日0.5~1.0gを数回に分割経口投与する。
○緩下剤として使用する場合酸化マグネシウムとして、通常成人1日2gを食前または食後の3回に分割経口投与するか、または就寝前に1回投与する。

制酸剤として使われる場合は、緩下剤として使われるときよりも用量は少な目。
しかし少な目の量で下剤として処方されている場合もあり、用量から胃炎に使われているのか便秘に使われているのか判断することは困難。

酸中和薬(制酸剤)とは?

H2受容体拮抗薬の登場以前には、潰瘍治療の標準薬であった。
投与しやすく有効性が高い酸分泌抑制薬に主役の座を譲った。
しかし、H2ブロッカーやPPIなど強力な胃酸抑制薬が登場した現在でも、急性胃炎やFDなどに速効性を期待し急性期に短期間用いられる。

Mg製剤、Al製剤がある。
Al製剤は制酸力は弱いが、粘膜保護作用、ペプシン不活化作用を有する。
アルミゲルと水酸化マグネシウムの配合剤(マーロックスなど)は即効性があり、胃炎、逆流性食道炎、消化管出血に液剤、懸濁用顆粒として広く用いられる。

十分な酸中和能を得るためには大量・頻回投与が必要である。
効果発現が早いため、対症療法薬として有用である。
即効性だが作用時間が短いため、主に対症療法として用いる。

副作用として、アルミニウム塩では便秘、マグネシウム塩では下痢を生じやすいため注意が必要である。

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