更新日:2015年10月22日.全記事数:3,117件.

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アトピー型と非アトピー型の喘息の違いは?


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アトピー型と非アトピー型の違い

喘息にはアトピー型と非アトピー型の2つのタイプがあり、どちらも症状、治療方法は同じだが喘息発作を引き起こす原因に違いがある。

アトピー型喘息はアレルギー反応を起こす原因(アレルゲン)の特定が可能で、このアレルゲンによりIgEが産生され症状を引き起こす。

非アトピー型喘息ではこのアレルゲンが特定できず、IgEは産生されないが、喫煙や職場環境など、さまざまな因子が重なってアレルギー性の炎症が引き起こされる。

小児の喘息と成人の喘息

小児喘息は1~3歳の時期に発症することが多く、その90%がアトピー型であるといわれている。

ハウスダスト、ダニなどのアレルゲンが検査により特定でき、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎)の既往歴や家族歴があるなど、アトピー素因をもつ場合が多い。

小児喘息は思春期までに約70%が治り、薬を使用せずに通常の生活が送れるようになる。

しかし、症状が治まらずに成人まで持ち越してしまう場合や、一度は思春期を境に症状は消失するが、成人になって再発してしまう場合もある。

この要因としては、小児期の不十分な治療や生活環境がある。

患児自身で吸入ステロイド薬を使用することは難しく、保護者の補助が必要であるが、このときにうまく吸入させることができない場合や、保護者の誤った認識でステロイド薬を嫌がってしまうことにより、症状を抑えきれず発作を繰り返すことになる。

また、ハウスダスト、ダニ、ペットなどのアレルゲンに常にさらされている場合も発作を繰り返す危険な環境であり、アレルゲンを特定し、可能な限り排除することが大切である。

成人喘息ではアトピー型は約50%程度であるといわれ、小児と比べ非アトピー型が多くなっている。

非アトピー型喘息は特定のアレルゲンをもたず、さまざまな要因が重なって気道の炎症、狭窄を起こしているため、治療は長期間の継続が必要となり、完治に至ることは難しいといえる。

発作を起こさない状態を継続するためには吸入ステロイド薬などを長期にわたり使用しなくてはならない。

風邪などのウイルス、気温・湿度の急激な変化など、特定は難しいが、極力そのような環境を避けることが大切となる。

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