2018年11月18日更新.3,346記事.5,747,633文字.

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潰瘍性大腸炎とクローン病の違いは?

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炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎クローン病も炎症性の腸疾患です。
どちらも原因不明で、似ている病気ですが、違う病気です。

炎症の起こる場所が大きく違い、潰瘍性大腸炎は大腸にしか起こりませんが、クローン病は口から肛門まで全ての消化管で起こります。
炎症の起こり方も違い、潰瘍性大腸炎は直腸から徐々に広がっていく感じ(連続的)ですが、クローン病はあちこちにとびひする感じ(不連続的)です。
炎症の深さも、潰瘍性大腸炎では比較的浅いですが、クローン病では深く腸壁を貫いて他の部分とつながることもあります。
治療選択を左右する大きな違いは、潰瘍性大腸炎は基本的に大腸のみに炎症を起こすため究極的には全結腸切除術という選択肢があるが、クローン病は口腔から肛門までの全消化管が病変部位となるため腸管切除は狭窄や穿孔など限られた場合に推奨される点である。

クローン病

クローン病(CD)とは、1932年にクローンらにより回腸末端炎として初めて報告された。
口腔から肛門までの全消化管のいずれの部位にも病変が生じ得る区域性の全層性非特異的炎症性疾患である。
クローン病は、主として口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されている。

クローン病は消化管全体で起きますが、回腸末端に好発し、病変が連続していないのが特徴です。腹痛や下痢の他、発熱や体重減少がみられることもあります。
クローン病は、消化管に炎症・潰瘍(粘膜に傷がつき欠けること)が起こる病気ですが、口腔から肛門にいたるどの場所でも発症する可能性があります。しかし、もっとも好発する場所は回腸の末端で、炎症・潰瘍がとびとびにできることが特徴です。

組織学的に非乾酪性類上皮細胞肉芽腫を特徴とする。
原因として、環境因子、遺伝説、感染説、食事成分に対する腸管の免疫異常説などが議論されてきたが原因は不明である。

日本では、何故か男性患者が多く、女性患者の約2倍。
10代~20代に好発。

クローン病は限局性腸炎?

クローン病のことを限局性(回)腸炎とも呼ぶ。

小腸の終わりの盲腸に移る回腸の末端部に限局性の炎症が起きるため、限局性腸炎と呼ばれたようです。

私の認識ではクローン病のほうが広範囲に起こりうると聞いたことがあるので、限局性という名称に違和感を覚えました。

まとめると、クローン病と潰瘍性大腸炎をあわせて炎症性腸疾患という。
潰瘍性大腸炎はその名の通り、大腸に起こる病気であるが、小腸や十二指腸に病変が起こることが稀にある。
クローン病は、小腸や大腸のみでなく、すべての消化管に病変が生じえますので、食道や胃にも病変が生じ、胃カメラから診断がつくこともあります。口の中に病変ができることもあります。肛門部病変も頻度が高く、痔などの治療経過が芳しくないことから診断に至ることもあります。

クローン病(CD)

消化管の慢性炎症性疾患の1つ。
遺伝的素因に環境因子が関与し、腸管免疫の過剰応答が生じて、発症、増悪すると考えられているが、本質的な病因は明らかになっていない。
口腔から肛門まで消化管のどの部分にも病変を生じ得るが、小腸、大腸(特に回盲部)、肛門周囲に好発する。
好発年齢は10代後半から20代で、男女比は2対1。腹痛、下痢、血便、発熱、肛門周囲症状、体重減少などの症状を呈し、寛解と再燃を繰り返して持続するため、QOLが低下し、社会生活が損なわれることも少なくない。
厚生労働省の定める指定難病の1つ。
現時点では根治療法はなく、治療目標は、炎症反応の抑制、組織の治癒、症状の軽減とされる。

・病変は口腔から肛門までの全消化管に及ぶ(小腸から大腸〔特に回腸末端部〕、肛門周囲に好発)
・非連続性の病変(縦走潰瘍、敷石像など)
・消化管壁全層に及ぶ炎症
・栄養障害に陥りやすい
・再燃を繰り返す経過中に狭窄や瘻孔*4、腸閉塞などの腸管合併症をきたす
・主病変(縦走潰瘍、敷石像、狭窄)の存在部位により、大きく〔小腸型〕、〔大腸型〕、〔小腸大腸型〕に分類される

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