2019年3月22日更新.3,397記事.5,981,322文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

小児薬用量の計算方法

スポンサーリンク


小児薬用量について

一般に、成人への投与量を基にした小児への薬物投与量は、体表面積の小児/成人比から計算される。
これは以下のような理由による。

生体内の薬物濃度は、薬剤の投与量に比例し、分布容積に反比例する。
分布容積は、体内の細部外液量に相関するが、この細胞外液量は成長によって変化することが知られている。
具体的には、成人では細胞外液量が体重の20%以下だが、新生児では約40%を占め、成長と共にその割合は低下する。

この成長による細胞外液量の変化が、体表面稜の変化とほぼ一致する。
しかも体表面積は、心拍出量、糸球体濾過量、循環血液量などとも相関することから、小児薬用量の換算基準として使用されているのである。

ただ実際には、個々の患者の体表面積を測定することは困難であるため、体重や年齢を使って、体表面積の変化を近似する換算式(Augsbergerの式、Lenartの式など) や、換算表(von Harnackの換算表)が用いられる。
現在でも、成人にしか適応がない薬剤を小児に処方する場合や、至適血中濃度が狭い薬剤では、これらの式や表を使って個々に小児への投与量が決定されている。

小児用製剤が提供されている薬剤では、臨床試験で行った血中濃度測定などの結果から、小児への至適投与量の算出法が決められ、添付文書などに記されている。
具体的には、年齢で区分けされて用量が決められているか、体重lkg当たりの投与量が記されているかのどちらかで、抗菌薬では後者が中心である。
ただ、この体重1kg当たりで小児の投与量を計算する方法を使うと、学童期に入った小児などで、その投与量が成人量を超えてしまうことがある。

こうした投与量の逆転現象は、小児投与量の算出を、単純な体重換算で近似していることによって起きる。
だが、理論的には、細胞外液の絶対量で小児が成人を上回ることはないので、小児に成人量以上を投与する必要性はない。
また、体表面積やAugsbergerの式などで計算すれば、投与量の逆転は起きない。
実際、抗菌薬の中には、「一般感染症において、小児の1日投与量は成人の標準用量を上限とする」と添付文書に明記しているものもある。

15歳以上が成人?

世間では成人年齢を20歳から18歳に引き下げるという議論がされていますが、医療の世界では15歳からは成人として扱います。

一般に売られている薬の説明にも、「成人(15才以上)」と書かれています。

はっきりとした法律上の定義は無く、色んな分野で12歳までとか18歳までとか違うようですが、「小児科は15歳まで」というのが一般的です。

小児の平均体重

おおよその目安として以下のように覚える。

0ヶ月 3kg
3ヶ月 6kg
6ヶ月 8kg
1歳 9kg
2歳 12kg
3歳 14kg
4歳 16kg
5歳 18kg
6歳 20kg

Augsberger式

小児薬用量={(年齢×4+20)/100}×成人量

Von Harnack表

未熟児・新生児 1/20~1/10
0.5歳 1/5
1歳 1/4
3歳 1/3
7.5歳 1/2
12歳 2/3

体の大きい子には成人量?

用量と年齢と体重の関係。
15歳未満の大柄な子どもに、かぜ薬の大人量を飲ませてもよいか?

いくら体が大きくても、大人の量を飲ませてはならない。

薬には定められた年齢制限がある。

体が大きかろうが小さかろうが、子どもの臓器の発達の程度は大人とは異なり、肝臓などが十分に発達していないことが考えられる。

※医療用医薬品では、医師の判断で体重を基本に服用量が決められている。OTC医薬品は、年齢で投与量が規定されている。

参考書籍:日経DIクイズ

スポンサーリンク

メトトレキサートと併用注意の抗菌薬は?

IMG_0670
薬剤師

リウマチでメトトレキサートを投与中の患者。併用薬剤がメトトレキサートの腎排泄を競合的に阻害するため、併用注意とされている抗菌薬の組み合わせは次のうちどれか。
A. テトラサイクリン系抗菌薬とスルホンアミド系抗菌薬
B. スルホンアミド系抗菌薬とアミノグリコシド系抗菌薬
C. アミノグリコシド系抗菌薬とペニシリン系抗菌薬
D. ペニシリン系抗菌薬とシプロフロキサシン
E. シプロフロキサシンとテトラサイクリン系抗菌薬

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

yakuzaic
名前:yakuzaic
出身大学:ケツメイシと同じ
生息地:雪国
好きな言葉:三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう byカルテット

人気の記事

  1. 粉砕してはいけない薬一覧
  2. モーラステープを小児に使っても良いか?
  3. 配合不適・配合注意一覧
  4. 一包化に適さない薬一覧
  5. 柴胡加竜骨牡蛎湯はハイリスク薬?
  6. PPIの処方は8週間まで?
  7. 湿疹と発疹の違いは?
  8. 患者が使い残した麻薬はどう処分する?
  9. ゲルとゾルの違いは?
  10. ヒルドイドクリームとソフト軟膏の違いは?
  11. ユベラとユベラNの違いは?
  12. タミフルは5日分飲みきらなきゃダメ?
  13. レセプト摘要欄に記載する事項
  14. ベルソムラを粉砕してもいいか?
  15. コンタクトレンズしたまま点眼してもいい?
  16. リリカ1日1回はダメ?
  17. 処方せん同日受付は受付1回?
  18. ジスキネジアとジストニアとアカシジアの違いは?
  19. リリカを急に止めてはいけない?
  20. 塗り薬は混ぜちゃダメ?

リンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサーリンク

検索