2025年9月16日更新.2,625記事.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたいなと。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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栄養剤のフレーバー一覧

▶栄養剤のフレーバー一覧

分類商品名備考
経腸栄養剤エンシュアリキッドストロベリー味
エンシュアHバニラ味、コーヒー味、バナナ味、黒糖味、メロン味、ストロベリー味、抹茶味
エネーボ配合経腸用液バニラ味
エレンタール配合内用剤、エレンタールP乳児用配合内用剤、ヘパンED配合内用剤フルーツトマト味、オレンジ味、パイナップル味、青リンゴ味、コーヒー味、ヨーグルト味、グレープフルーツ味、さっぱり梅味、マンゴー味、コンソメ味(ふりかけ)
アミノレバンEN配合散コーヒー味、フルーツ味
ヘパンED配合内用剤フルーツトマト味、オレンジ味、パイナップル味、青リンゴ味、コーヒー味、ヨーグルト味、グレープフルーツ味、さっぱり梅味、マンゴー味、コンソメ味「水で作れるゼリーミックス」「ゼリーミックス」「ムースベース」などのとろみをつけるための製品もあり
ラコールNF配合経腸用液ミルクフレーバー、コーヒーフレーバー、バナナフレーバー、コーンフレーバー、抹茶フレーバー
イノラス配合経腸用液187.5mLアルミパウチ(ヨーグルトフレーバー、りんごフレーバー、コーヒーフレーバー、いちごフレーバー)
125mLアルミパウチ(コーヒーフレーバー、紅茶フレーバー)
血清カリウム抑制剤カリメート経口液ノンフレーバー製剤、オレンジフレーバー製剤、アップルフレーバー製剤
ポリスチレンスルホン酸Ca経口ゼリー20%分包25g「三和」りんご味
分岐鎖アミノ酸製剤リーバクト配合顆粒/経口ゼリー青りんご味、コーヒー味、ヨーグルト味

栄養剤のフレーバー

食事代わりの栄養剤や、服用量が多く飲みづらいカリウム吸着剤などには、飲みやすくするため、あるいは飽きないようにさまざまな味付けのフレーバーがある。

もともと味が付いているタイプのものや、後からフレーバーをふりかけて味付けするタイプのものがある。エレンタール配合内用剤やヘパンED配合内用剤には、とろみをつけるムースベースや、ゼリー状にするゼリーミックスなどもある。

ふりかけタイプのものはメーカーから無料でもらえるので、すべて取り揃えることも負担にならないが、直接味が付いているタイプのものは、いろいろな味の製品を取りそろえることは薬局の在庫の面で負担になる。栄養剤の期限はもともと短く、期限切れのリスクが高いので、複数の味を置けばそのリスクもさらに高まる。

しかし、経腸栄養剤は食事代わりとして摂取していることもあるので、味はQOLの面でも重要な要素である。メーカーからサンプルなどをもらえることもあるので、好みの味で用意してあげたい。

悩ましい栄養剤の味違い

薬によっては、色んな味がついているものがある。食事代わりの経腸栄養剤や、服用しにくく服用量の多い薬など。

どんどん新しい味を追加して、患者のニーズにこたえていく。

このような味の追加を希望するニーズがどこにあるのでしょうか?
少なくとも薬局としては、味なんて一つでいい。バニラ味だけでいい。

わがままな患者は「何味がいい」とか、「コーヒー味とバニラ味とストロベリー味をそれぞれ1ケースずつ」とか細かい注文をつけてくる。

処方箋を受け付けた際に、いろんな味のある薬であることを知らずに、在庫のある味で調剤して、帰ったあとに「飲みにくいから別の味がいい」とか、「前は別の味だった」とか言われることもある。
栄養剤の期限はもともと短く、期限切れのリスクが高いので、複数の味を置けばそのリスクもさらに高まる。

色んな味のある薬は、知っておいて、受け付けた際に「何味がいいか」確認すべきだ。
「何味がいいか」というより「何味でいいか」確認すべき。

アミノレバンは以前は別になっているフレーバー(ヨーグルト、パイナップル、コーヒー、フルーツ)を混ぜて使っていたが、今はもともと味が付いている製品しかなくなったようだ。

エレンタール配合内用剤やヘパンED配合内用剤は今も別にあるフレーバー(フルーツトマト、オレンジ、パイナップル、青りんご、コンソメ、コーヒー、ヨーグルト、グレープフルーツ、さっぱり梅、マンゴー)を混ぜて飲ませる。とろみをつけるムースベースや、ゼリー状にするゼリーミックスなどもある。

薬局的には、製品に直接味が付いているよりも、このような後から味付けタイプのもののほうが在庫的に助かる。

さてと、明日の昼ご飯は期限切れのエンシュアリキッドでも飲むかな。

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