2017年12月16日更新.記事数:3,208件.4,887,618文字.

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漢方薬で静脈硬化症?

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腸間膜静脈硬化症

動脈硬化症はよく聞きますが、静脈硬化症というのはあまり聞かない。

動脈が硬くなれば、静脈も硬くなっているはず。
しかし、静脈が硬くなってもあまり困ることが無いからか、重い病気にはつながらないからなのか、単独の病名としては聞かない。

しかし漢方薬の副作用に、「腸間膜静脈硬化症」というのがある。

漢方薬の原料のひとつ、山梔子(さんしし)を服用していた症例が多く報告されている。山梔子に含まれるゲニポシドは回盲部、特に盲腸で腸内細菌のβ-グルコシダーゼにより加水分解されてゲニピンとなり、これがアミノ酸やタンパク質などと反応すると青色を呈する。これが大腸の着色、および腸間膜静脈の線維化・石灰化を起こすと考えられている。腸間膜静脈硬化症 – Wikipedia

腸間膜静脈硬化症を副作用にもつ漢方薬としては、
加味逍遙散(サイコ、シャクヤク、ソウジュツ、トウキ、ブクリョウ、サンシシ、ボタンピ、カンゾウ、ショウキョウ、ハッカ)
茵ちん蒿湯(インチンコウ、サンシシ、ダイオウ)
辛夷清肺湯(セッコウ、バクモンドウ、オウゴン、サンシシ、チモ、ビャクゴウ、シンイ、ビワヨウ、ショウマ)
黄連解毒湯(オウゴン、オウレン、サンシシ、オウバク)

いずれも山梔子(サンシシ)を含む。

症状としては、腹痛、下痢、嘔吐など。
これらの漢方薬を長期服用している患者がたまたま大腸検査を行って、青くなっていたら気づくのだろうか。
しかし、多少下痢っぽい症状が続いても、腸間膜静脈硬化症を疑うのは難しいだろう。

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