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紫外線で皮膚病が治る?
公開. 更新. 投稿者:乾癬.この記事は約3分59秒で読めます.
2,347 ビュー. カテゴリ:乾癬と紫外線療法
乾癬の治療法の一つに、紫外線の増強剤であるメトキサレン(オクソラレン)を患部に塗り、紫外線をあてるPUVA療法、特定の紫外線波長を利用したナローバンドUVB療法などがあります。
これらの方法は、皮膚の異常に亢進した乾癬の炎症を抑える効果があります。
・PUVA療法
メトキサレン(オクソラレン)を内服または外用後にUVA(長波長紫外線)を照射する。
最少光毒量の1/2~2/3から照射を開始し、徐々に増量する。
週2~3回施行し、寛解後は維持療法として1~2週に1回照射する。
照射量が多いと急性の日焼け症状が現れることに注意する。
皮膚がん発生のリスクがないとは言えないので、累積照射量は1000J/cm2以下に抑える。
ソラレン溶液の薬浴後、UVAを照射するbath-PUVA療法も頻用される
PUVA療法に関しては日本乾癬学会によるガイドラインが公表されている。
・ナローバンドUVB療法
311±1nmの狭い範囲の波長のUVB(中波長紫外線)を照射する。
入院では週4~5回、外来では週2~3回の照射を行う。
PUVA療法と比べ、簡便なため近年、急速に普及しつつある。
ただし、オクソラレン軟膏や錠の添付文書に、「乾癬のある患者に使用した場合、皮膚癌が発現し易くなるおそれがある。」との記載があり、適応症も「尋常性白斑」のみで乾癬に対する適応を持たないため、使用には注意を要する。
乾癬と日光浴
紫外線には治療効果があるため日光浴を勧めます。
ただし紫外線療法中の患者さんは、紫外線の過量照射を避けるため、医師との連絡のもとに日光浴をするよう指導します。
まれに紫外線で逆に悪化する患者さんもいます。
こする刺激が乾癬を誘発するので、たとえば入浴時にあまり硬いタオルでこすらないように注意します。
細いジーパンも好ましくありません。
ストレス、感染症も誘発因子になりますし、扁桃炎を契機に皮疹が悪化することも多いので、禁煙を勧めます。
食べ物はバランスよく、また規則正しい生活をするようにします。
カロリーのとりすぎは乾癬を悪化させることが知られています。
欧米同様、わが国でも乾癬患者に肥満者が多いことが知られています。
紫外線療法と皮膚病
皮膚に紫外線を照射すると、なぜ皮膚疾患に効果があるかについては、まだ解明されていない点もありますが、主として皮膚における免疫反応が抑制されるためと考えられています。
皮膚に紫外線を照射すると、全身の免疫反応に関わるリンパ球であるT細胞の一種である制御性T細胞が血液中に多くなることが知られています。
この細胞が多く誘導されると、免疫反応を起こす様々な抗原に対する反応が抑えられるため、特に皮膚で強い免疫反応が起きているアトピー性皮膚炎の病変部での炎症が軽快すると考えられています。
外で遊ぶのは良いことですね。
アトピーと海水浴
海水浴でアトピーがよくなる人がいます。海水の塩水でヒリヒリしそうだけど。
海水に含まれるミネラル(塩分)などが皮膚にいいといわれています。塩分のため細菌が繁殖できず、殺菌・消毒作用があると言われています。
日光の紫外線による殺菌作用も考えられます。
自然の力はすばらしいですね。
紫外線とかゆみ
一般的に、紫外線には悪いイメージがある。
しかし、紫外線療法には(もちろん、適した線量や照射時間に依存するが)、表皮内神経線維が関与するかゆみに対して、神経線維を表皮内から消退させることでかゆみを軽減し、生活の質を向上させる点でよい効果がある。
ドライスキンモデルマウスを用いた最近の研究では、ソラレン長波長紫外線(PUVA)療法より、ナローバンド(NB)-UVB、エキシマランプ照射での表皮内神経消退効果が強いことが明らかにされた。
この消退効果の要因には、表皮角化細胞におけるNGFとNRFの異常発現を正常化することが示唆されているが、紫外線の神経線維への直接的な作用で表皮内から神経線維が消退する可能性は残されている。
将来的に、この点が明らかになることで、科学的理解に基づいた紫外線療法のかゆみ治療が可能になるだろう。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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